ユトリロ、ピカソ、ウォーホルら20世紀の多彩な芸術を紹介『大川美術館コレクションによる 20世紀アートセレクション』宇都宮美術館で
2024年6月9日(日)より、栃木県の宇都宮美術館では、「大川美術館コレクションによる 20世紀アートセレクション-ピカソ、ベン・シャーンからポップ・アートまで」展を開催する。群馬県にある大川美術館のコレクションのなかから、20世紀アートの名品の数々を紹介する展覧会だ。 群馬県桐生市の水道山中腹に位置する大川美術館は、地元出身の実業家、大川栄二が約40年に渡り収集した近代日本洋画コレクションを中心に展示する美術館だ。マルエツ株式会社(旧サンコー)や株式会社ダイエーオーエムシー(旧ダイエーファイナンス)など、名だたる企業の代表取締などを歴任した大川栄二は、週刊誌の表紙絵から収集を始め、自らを「サラリーマン・コレクター」と称して通史にとらわれない、個性的な個人コレクションを確立した。 今回はそのコレクションから、20世紀に誕生した芸術の多彩な表現を紹介する。20世紀の初頭、ピカソとブラックが創始したキュビスムや、第一次世界大戦後にパリに集ったモディリアーニ、藤田嗣治らエコール・ド・パリ。さらにマックス・エルンストらが参加したシュルレアリスム、第二次世界大戦後、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインがアメリカで開花させたポップ・アート、そして社会派の芸術家ベン・シャーンの作品など、個性豊かな65名の作家による全123点を展示する。 20世紀を代表する芸術の潮流を辿り、多彩な表現を楽しめることはもちろん、個人が作品をコレクションするという行為の魅力を改めて伝える展覧会になるに違いない。 <開催概要> 『大川美術館コレクションによる 20世紀アートセレクション ―ピカソ、ベン・シャーンからポップ・アートまで』 会期:2024年6月9日(日)~8月18日(日) 会場:宇都宮美術館