男子プロテニス協会ATPがサウジアラビア政府系ファンドと複数年の提携へ「テニス界にとって大きな出来事」<男子テニス>
ATPとPIFが提携
男子プロテニス協会のATPとサウジアラビアに拠点を置くパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が28日、複数年にわたる戦略的パートナーシップを発表した。「ATP世界ランキング」の公式名称は今後「PIF ATP RANKING」となる。 【チチパス、ルーネらアカプルコ組合せ】 パブリック・インベストメント・ファンドはサウジアラビアの政府系ファンドで、現在はムハンマド・ビン・サルマーン王太子が実質的な運営を行っており、サッカープレミアリーグに所属するニューカッスル・ユナイテッドの買収や、LIVゴルフの創設、そしてボクシングのタイトルマッチやF1にも参入している。 昨年からはテニス界にも本格的に参画し、年末に行われる21歳以下の最終戦Next Gen ATPファイナルズ(サウジアラビア/ジッダ、ハード)は2027年までジッダで開催されことが決まっている。 今後はNext Gen ATPファイナルズのみならず、インディアンウェルズやマイアミ、マドリッド、北京など「ATP1000」が行われる地域でも連携が図られることとなった。 ATPのCEOを務めるマッシモ・カルベリ氏は今回の提携について「PIFとの戦略的パートナーシップは、テニス界にとって大きな出来事だ。次世代への献身、つまりイノベーションの育成とすべての人のための機会の創出によって、変革の新たな進歩の時代への舞台が整っただろう」とコメントしている。