富裕層の資産形成をサポートする「プライベートバンカー」の具体的な仕事内容とは?【公認会計士が解説】
運用のパフォーマンス評価の方法
個別銘柄や投資信託のパフォーマンス評価は、運用者がリスクをどう管理し、期待されるリターンをどの程度達成したかを判断する手段です。 評価方法には、ベンチマークとの超過リターンや、理論的に求められる期待リターンとの差を用いる方法があります。シャープ・レシオやトレイナー・レシオ、ジェンセンのアルファなどの指標が活用されますが、特に「ジェンセンのアルファ」は、「CAPMによる期待リターン」と「実際の期待リターン」の差を示し、市場のリターンを超えたパフォーマンスの測定に役立ちます。 ジェンセンのα =ファンドのリターン - CAPMによるリターン CAPMによるリターン = 無リスク資産のリターン+(市場のリターン-無リスク資産のリターン)× β 効率的市場仮説では、市場がすべての情報を完全に反映しているとされ、価格が常に適正な水準にあると考えられます。この仮説が正しい場合、投資家が有価証券を不当に低い価格で購入したり、高く売却したりすることはできず、市場平均を超えるパフォーマンスを達成することは不可能だとされています。 岸田 康雄 公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)
岸田 康雄
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