テニスに似た新スポーツ「パデル」、夏前には東京初のコート誕生へ
クラウドファンディングでは785万円を調達
レンタルコート事業では、同じ面積ならテニスよりもコートの面が多く取れるため採算性が良く、ラケットなど関連製品の販売でも先行者として競争優位に立てると見た。ただ、日本にあまりにもコートが少ないことが競技の普及を妨げていると分析。 埼玉県所沢市や三重県鈴鹿市などにコートはあるが、最も人口の多いはずの東京には1つもない。ブームを起こすには東京の都心になければと考え、出資者を募るなどコート設置のための資金集めを開始。クラウドファンディングでは目標の700万円を上回る785万6000円が集まった。 目下の建設候補地は東京都江東区内。順調に進めば2月上旬には本決まりになる予定で、部材の輸入や建設工事を経て、5~6月には国内7か所目、東京では初のパデルコートを誕生させる見通し。今後、2017年には横浜や千葉へ、2018~2019年には地方都市へもコートを設置する計画を立てている。 Patel Asiaという社名通り、日本にとどまらず、アジアNo.1のパデル事業者を目指している。「シンガポールではテニス人口が比較的多いなど、アジアの中では一番食いつきがいいはずです」と早くも2020年の海外展開を視野に入れている。 (取材・文 具志堅浩二)