仏ソシエテ、副CEOとCFOが退任-国内リテール事業再建へ
(ブルームバーグ): フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルは最高幹部数人を交代させる。国内リテール事業の不振に区切りを付けることが必要だとスラヴォミール・クルパ最最高経営責任者(CEO)が判断した。
仏リテール事業を担当していたフィリップ・アイメリッチ副最高経営責任者(CEO)、リテール支店網の運営トップを務めていたマリークリスティーヌ・ドゥショレ氏はいずれも即日で退任。クレア・デュマ最高財務責任者(CFO)も退任する。
ソシエテはほぼ1年前、リテール部門の金利ヘッジが裏目に出て大幅な減益を計上した。31日に発表された7-9月(第3四半期)決算では同部門にようやく回復の兆しが見られ、株価は一時約11%上昇した。
この幹部交代は、クルパCEOが昨年9月に大型の戦略見直しを明らかにして以降で最も規模が大きい。戦略見直しでは、利益率よりも資本水準の向上に注力することなどが打ち出されたが、投資家の反応は懐疑的で、仏リテール部門の問題も同CEOの取り組みを複雑にしていた。
今回の人事の結果、仏リテール事業はクルパCEOが直接監督し、副CEOは国際リテール事業を統括するピエール・パルミエリ氏1人となる。新CFOにはスペインのサバデル銀行でCFOを務めるレオポルド・アルベアル氏が来年1月7日付で加入する。
原題:Societe Generale Deputy CEO Aymerich, CFO Dumas to Step Down(抜粋)
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Steven Arons