フジサンケイで竹田麗央が2週連続優勝! こだわりの「飛距離」に「自信」という武器も加わって最強女王へ突き進む
女子ゴルフの今季国内ツアー第8戦、フジサンケイレディスクラシック最終日が21日、静岡県の川奈ホテルゴルフコース富士コース(パー71)で行われ、3打差の単独首位からスタートした21歳の竹田麗央が6バーディ、2ボギーの67で回り、トーナメントレコードに並ぶ通算12アンダーで逃げ切った。3日間1度も首位を譲らない完全優勝で、前週のKKT杯バンテリンレディスから2週連続優勝。初優勝から2週連続優勝は史上4人目の快挙となった。2位は通算9アンダーで小林光希。鈴木愛が通算8アンダーで3位だった。 ハイフェードで球が止まる。地元優勝を果たした竹田麗央のスウィングをプロが解説【勝者のスウィング】
「初優勝で自信がついて、自分を信じてプレーできた」(竹田)
ギャラリーから沸き上がる嵐のような拍手を浴び、竹田麗央はキャップのつばを右手でそっとつまんで頭を下げた。最後まで攻める気持ちを表に出し、最終18番も見事なバーディフィニッシュ。トーンメントレコードタイの通算12アンダーで2週連続のVゴールへ飛び込んだ。 「上がり3ホールはすごい緊張したんですけど、先週の初優勝で自信がついて、自分を信じてプレーできました。今回は焦りがなかったので、よかったと思います」 今週3日間の平均ドライビングディスタンスは268.333ヤードで全体の3位。長打力を武器に同組の飛ばし屋・野澤真央を圧倒し、国内屈指の難コースをねじ伏せた。 最初の勝負どころは12番で野澤にトップに並ばれて迎えた384ヤードの13番パー4。ティーショットを300ヤード近く飛ばし、ピンまで残り70ヤードの第2打を58度のウエッジで奥1.2メートルにピタリとつけて頭ひとつ抜け出すと、左側に海が続く名物ホールの16番パー5は4Uで2オン狙い。ボールをグリーン奥の傾斜の下まで打ち込むピンチとなったが、難しいアプローチを3メートルに寄せてバーディを奪い、後続を突き放した。 勝敗の大勢が決まった後の18番も気持ちを切らさなかった。打ち上げの395ヤードのパー4は今週の最難関ホールだったが、きれいなフェードでフェアウェイセンターをキープし、残り140ヤードの第2打を9Iでピン奥2メートルにつけて、通算12アンダーまでスコアを伸ばした。 「途中で絶対追いつかれると思って、そこからが勝負だよと自分に言い聞かせていました。最後に自分が勝てばいいと思ってプレーしました。今日は最後まで強い気持ちを持ってプレーすることができました」