トリンドル玲奈、2023年の出演ドラマは5本! 「常に現場を心から楽しみたい」
2023年に出演したドラマは5本。主演作の『今夜すきやきだよ』も注目を浴び、現在は初出演となる舞台『OUT OF ORDER』が上演中だ。役者として着実にステップアップを重ねているトリンドル玲奈さんが、めざす理想の姿とは? 仕事をがんばるためにも、常日頃から意識していることはなにか、うかがいました。 【写真を見る】トリンドル玲奈 初舞台の裏側「洗浄液が鼻に残ることがあるので、垂れてこないようにティッシュを(笑)」 ――役者業を続けるなかで、ご自身に何か変化は感じますか? モデル出身なので、自分で思うよりもキラキラとした華やかなイメージを持たれることが多いんですよ。演じる役も女の子らしいかわいい子であることが多かったんですけど、最近、そのイメージから離れた役のオファーが増えてきた気がします。 ――たとえば? 今年1月に放送された『今夜すきやきだよ』は、ほとんどすっぴんで、衣装も数えるくらいのパターンしかない役で。『OUT OF ORDER』で演じるグラディスも、わりと地味なキャラクターなんですよね。演出のマギーさんからも、ふだん求められている華やかさやかわいさを消したい、って言ってもらえたのがうれしかった。やっと、そういうところまで来れたんだ、って。 ――イメージではなく、役者として見てもらえている感じがしますね。 そうなんです! もちろん、モデルの経験があるからこそできた役もたくさんあって、その一つひとつが大事なのも確かなんですが、お化粧やファッションでつくりあげてきた部分を消して、それでも残る私を求めてもらえるようになったんだな、って。グラディスなんて、ヘアメイクさんに「こんなにラクに仕上げられる役はない」って言われるほど、化粧っ気もなくて(笑)。 ――観る人にも、新鮮でしょうね。 だといいな(笑)。お芝居って、新しい自分に出会えるのが楽しいです。意外とこういう一面が自分にあるんだなって発見するたび、わくわくする。化粧っ気のない役を演じるからこそ、モデル撮影の仕事で着飾るときに、これまでとは違う気持ちで楽しめるような気もするし、現場を重ねるごとに学べることがたくさんあります。 ――どんな役者になりたい、とか、めざす理想はありますか? 20代前半のころ、『ViVi』のモデルをしていたときに、「飲み物でたとえるなら、水のような人でいたい」みたいなことを言ったことがあって、いまさらながらに「そうだよな~」って思ってます。そのときはたぶん、どんな服も着こなせてどんなメイクも似合うモデルになりたい、ってことだったんだと思いますが、今、役者としても似たようなことを考えているなあ、って。 ――水のように、軽やかにどんな役にも染まれる役者でありたい、と。 演じる役はもちろんのこと、映画なら監督、舞台なら演出家によって、そして演じる方々、スタッフの方々によって、作品の色ってがらりと変わるじゃないですか。常にその場を心から楽しみたいです。そのどれもに染まれるような役者でいたいですね。