防災食の開発・販売プロジェクト始動 「東の食の会」と福島県白河市の「肉の秋元本店」が連携 第1弾は缶詰
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地などで食産業を支援する「東の食の会」は1日、福島県白河市の肉の秋元本店と連携し、防災食を開発・販売するプロジェクト「LOVE CAN」を立ち上げた。インターネット上で売り出し、身近な人や能登半島地震の被災地などにも贈ることができる。同日から第1弾商品として、2種類の缶詰の販売を始めた。 東日本大震災を経験した福島から商品を生み出し、災害に備える大切さを広く伝えようとプロジェクトを発足させた。発売した缶詰2種類はハンバーグとミネストローネ。肉の秋元本店が生産するブランド豚「白河高原清流豚」をはじめ、地元野菜をふんだんに使っている。価格はいずれも800円(税別)。専用のインターネットサイト(https://lovecan.base.shop/)から購入できる。 今後、販路を拡大し、さらなる商品開発も進めていく方針。プロジェクト発起人で、肉の秋元本店専務の秋元雅幸さんは「困難なときでも、おいしい食べ物が近くにあると元気が湧くきっかけになるかもしれない。大切な人への贈り物の選択肢に防災食を考えてほしい」と話している。