昨年の「松江城大茶会」で抹茶を楽しむ来場者＝島根県松江市外中原町、月照寺

　島根県松江市の秋の風物詩「松江城大茶会」が開かれるのを前に２５日、各流派の関係者がそれぞれの会場で茶道具や茶会の流れを確認し、客をもてなす準備を終えた。 【会場地図】松江城大茶会、２６日開幕　参加９流派紹介

　４１回目となる大茶会は２６、２７の両日、松江市内７会場であり、抹茶や煎茶の９流派が席を設ける。 　大名茶人として知られる松江藩主・松平不昧ゆかりの茶室・明々庵（松江市北堀町）そばの百草亭では、茶道裏千家淡交会島根支部の７人が茶道具を並べ、客の動きを想定した。支部の小川式子副幹事長（７７）は「この季節ならではの板風炉の中置でお迎えする。わびの世界をゆっくり楽しんでほしい」と話した。 　事前予約制だが、両日とも各会場で当日券販売もある。茶とオリジナル和菓子を楽しみ１席１４００円。松江城馬溜には予約不要の茶席を設け、市内の高校、大学の茶道部員がもてなす。 　各流派の会場は次の通り。 　松江歴史館＝不昧流大円会、方円流、素心流▽明々庵百草亭＝裏千家▽赤山茶道会館＝三斎流▽月照寺＝武者小路千家▽東林寺＝表千家（２６日のみ）、不昧流不昧会（２７日のみ）▽松江北堀美術館＝小笠原流