「軽症」「中等症」「重症」の違いは? 新型コロナ、感染者の分類を解説
東京都の見解は?
東京都・感染症対策課にも話を聞きました。 「軽症=入院を要しない」「中等症=酸素吸入が必要」「重症=ICU治療、あるいは人工呼吸器の使用が必要」という3分類などについて、厚労省と大きな齟齬(そご)はないようです。担当者によると「それ以外に明確な基準がない」とのことでした。 一方で、「重篤」に関しては「基本的に我々は、ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)を必要とされる方、と認識しています」と説明しました。 都では、軽症者と共に「無症状者」に対してもホテルなどでの宿泊療養を進める考えです。無症状は文字通り「症状がない」状態を指すので、感染者本人が自覚することはありません。感染者の家族、担当医などの「濃厚接触者」や、院内感染が疑われる場合には担当医以外の医療従事者、同病院に入院・通院する患者を検査して見つかることがあるそうです。 とはいえ、軽症者も無症状者も感染者であることに変わりはありません。そのため、他の人にうつす恐れもありますし、容体が急変することもあります。ホテルなどでの療養でも、都は医師会の協力の下、テレビ電話などを活用してそれぞれの感染者の体調を管理し、「万が一」がないように医師が経過観察をすることになっています。