Lil かんさい 嶋﨑斗亜に単独インタビュー 特攻隊員役を経て目指す理想のアイドル像
目標にしている先輩はWEST.の重岡大毅
ーー板倉は、物語を動かしていくキーパーソンでもあったと思います。演じる中で心がけたこと、参考にしたことは? 嶋﨑:全員そうやと思いますけど、中でも板倉は百合(福原遥)の言う言葉一つひとつにすごく共感できる部分があったと思うから、そういう百合の一言に対するリアクションの部分は、少し考えて演じましたね。 ーー板倉は特攻隊員の中でも場を和ませたり、笑いを誘ったりするムードメーカー的な存在でもあります。嶋﨑さんのキャラクターと重なった部分もあったのでは? 嶋﨑:あったかもしれないですね。普段、僕はおちゃらけ人間なので(笑)。ただ、ずっと緊張していたので、話を回したりはできなかったんですけど。 ーー戦時中の大変な最中でも、板倉の一言で気が紛れるような場面が描かれていました。嶋﨑さん自身もアイドルとしてバラエティーなどにも挑戦されていますが、今作を経て、エンターテインメントについて改めて考えたこともあったのでは? 嶋﨑:エンターテインメントって言うとあれですけど、僕はアイドルとして、ファンの方だったり誰かの支えや希望になれたらいいなと思っていて。そういう存在になれる職業やと思っているので。だからそういう意味では、この世の中、大変なこととかしんどいことがたくさんありますけど、僕らの元に来てくれたら、そんな嫌なことも忘れられる存在でありたいなと。この作品における鶴屋食堂みたいな存在になれたらいいなと思いました。 ーー素敵ですね。今回、さまざまな愛が描かれていましたが、中でも百合と母の幸恵(中嶋朋子)の関係性も印象的でした。作品を通して嶋﨑さんがお母様に対して思ったことは? 嶋﨑:“感謝”ですね。やっぱり親って偉大ですし、この作品を通して、よりかけがえのない存在なんやなと思いました。 ーー今回、グループ活動から離れ、個人で俳優としての出演でした。 嶋﨑:今回の現場がそうではなかったとかではないんですけど、やっぱりメンバーがおると安心するし、気持ちがすごく楽やなとは改めて思いました(笑)。 ーー俳優のお仕事やお芝居に対する新たに芽生えた思い、見つけた目標はありますか? 嶋﨑:ミュージカルをやりたいとはずっと言っていて。歌が好きなので、曲中で伝えられることもあるし、いろんな表現方法を学びたいなと思います。 ーーお芝居に関して目標にしている先輩はいますか? 嶋﨑:重岡(大毅)くん(WEST.)の演技が好きです。いい人の役をしているからといって、「この人いい人なんや」、「普段もいい人なんやろうな」と思うことってそんなにないんですけど、重岡くんの演技には、「この人、絶対、普段でもこういう感じの人なんやろな」とか「いい人なんやろな」という感じがすごい出ていて、すごいなと思いますね。 ーーLil かんさいのグループとしての今後目標ややってみたいことは? 嶋﨑:やっぱり、より大きな場所で単独でコンサートをできるように、ですね。それはずっと言っていることではあるので。大きい場所でライブができたらなと思います。 ーー最後に、映画が気になっている方やファンのみなさんにメッセージをお願いします。 嶋﨑:いま幸せに生活できているのが当たり前のことではないと気づかせてくれる映画です。この映画を観て、こういうことがあったということをぜひ頭の片隅に置いていただけたら。若い方にも観てほしいですし、誰が観ても楽しめる、すごくいい作品だと思います。
柚月裕実