北陸放送

9月、石川県奥能登地方の記録的な豪雨により被災した住民向けの仮設住宅の建設が、18日から輪島市で始まりました。 【写真を見る】豪雨被害者向けの仮設住宅は「2階建て」として着工 避難生活を送っている市民からは少し前を向けるとの声が聞かれました。新たな仮設住宅の建設が始まったのは、輪島市門前町の門前東小学校グラウンドで、18日は、建物の位置を確認するため縄を張る作業が行われました。 児童は校舎に元日の地震による被害が見つかったため2学期から門前中学校の校舎を間借りして授業を受けています。 ■豪雨被害で435人が避難生活強いられる 9月21日の豪雨により、住宅を失うなどして避難生活を続けている人は、16日の時点で、輪島市、珠洲市、能登町の避難所に393人、七尾市内のホテルなどに42人います。 そのうちの一人、輪島市打越町の谷内智恵さんは、洪水により家を流され、今は、近くの河原田公民館に身を寄せています。 洪水で家を失った谷内智恵さん 「（建設が始まったことで）ある程度目処はたちますよね。入れる入れないは別にして。ちょっとだけ進んだのかなって感じ。ちょっと情報が入っただけでも気持ち的に違いますかね」 石川県は豪雨による被災者向けの仮設住宅として、まずは土地が確保できた輪島市杉平町に86戸、門前東小学校グラウンドに30戸建設します。 ■土地確保難しく、仮設住宅は2階建てに 横田佳政記者リポート 「新たに建設する仮設住宅は、土地の確保が難しいためこちらの仮設住宅のように木造2階建てを予定しています」 要望のある仮設住宅は今のところ輪島市で290戸、珠洲市で100戸。 県では土地の確保の難しさなどから全て木造2階建てでの建設を予定しています。 ただ、完成までには平屋建ての建設期間より長い3か月以上かかる見込みです。