ＨＳＢＣのクインＣＥＯ退任へ、突然の発表 後任選びは既に着手
Selena Li Lawrence White [香港 ３０日 ロイター] - 英金融大手ＨＳＢＣは３０日、ノエル・クイン最高経営責任者（ＣＥＯ）が退任すると発表した。既に後任選びに着手しているという。 ５年間にわたってＨＳＢＣを率い、一連の資産売却を指揮してきたクイン氏の退任発表は突然だった。 ただ、同氏は後任が就任するまで引き続きＣＥＯを務め、２０２５年４月３０日に満了する１２カ月間の通告期間終了まで移行を支援することに同意したという。 退任理由については「より良い公私のバランスを取るのに今がふさわしい時期だ」としている。 香港株式市場の午後の取引でＨＳＢＣの株価は約０．４％上昇し、９カ月ぶりの高値を付けた。 １９８７年にＨＳＢＣ入りしたクイン氏は、前任者の突然の辞任を受けて暫定ＣＥＯを務めた後、２０年３月に正式にＣＥＯに就任。株価は在任中に約３０％上昇した。
