<速報>42歳の“番長”三浦が1回に7安打6失点の大炎上
それでも二回以降は、一回が悪夢のように踏ん張った。四回にも二死から連打を浴び、森野を四球で歩かせ、二死満塁のピンチを背負ったが、福田に対してフルカウントから外のボール気味のスライダーにうまく手を出させて内野ゴロに打ちとり無失点。三浦の1球、1球に「がんばれ!」という激励の声と、拍手がスタンドから起きていたのが印象的だった。平日の中日戦は観客動員が見込めないカードだったが、2万8000人を越えるファンが詰め掛けた。愛される番長ゆえの異例のシーンだった。5回に代打が出され、三浦の今季初登板は、4回、101球を投げて、11安打6失点、2奪三振のホロ苦いものになった。 降板後、広報から「立ち上がりにいきなり6失点のビッグイニングを作ってしまい申し訳ないです」という談話が回ってきた。がっくりと肩を落としていたという。 結局、今季ワーストとなる18安打、13得点を奪われ3-13の大敗。しかし、試合後、ラミレス監督は「初回がなければ2回以降はベターなピッチング内容だった。ストライクを投げたがいいスイングをされた。ファームでも球数を投げていないので100球をメドに替えた」と、三浦を厳しく評価することはなかった。 先発の再チャンスはあるのか?の質問に関しては「明日、明後日を投げるピッチャーの内容次第。モスコーソ、そして三浦の4人の中でローテーを考えていきたい」と、三浦に可能性が残っていることを示唆した。 今日、12日は、ドラフト2位の熊原健人がプロ入り初先発、13日は、三嶋一輝(26)か、2年目の飯塚悟史(19)のどちらかが、今季初先発の予定で、モスコーソを含めた、この4人のうち結果を残した1人もしくは2人が先発ローテーとして生き残る方向。山口が右足首を傷め、球宴を辞退するなど、後半戦の最初のカードの先発は無理になっているため、さらにチャンスは広がるが、6失点してしまった三浦の優先順位は、現段階で、それほど上にあるわけではないだろう。 だが、スタジアムの雰囲気を変えることのできる三浦の存在感は捨てがたい。まして、その真摯な練習姿勢を若い選手がお手本としている。“番長”が、勝って記録を更新すれば、それがチームの勢いに変わる可能性があるのだ。