「おけがは大丈夫ですか」…天皇皇后両陛下「能登」訪問 視線を合わせながら被災者に声かけ
日テレNEWS NNN
天皇皇后両陛下は22日、能登半島地震の被災地を見舞うため、石川県を訪問されました。両陛下は、避難生活を送る人たちに、「おけがは大丈夫ですか」などと声をかけられました。 ◇
22日午後、天皇皇后両陛下は、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市に到着されました。そして、避難所となっている中学校で、被災者を見舞われました。 両陛下と面会した人は… 珠洲市 橋元繁幸さん 「どきどきしながら…非常に“大きな励まし”になった思いでした」 橋元ひろみさん 「『お体を大切に』って、おっしゃっていただきました」
輪島市 岡田哲男さん 「優しいお言葉をいただきました。ほんとに感激しております」 ◇ 両陛下は、午前10時前、羽田空港から特別機で出発し、石川県に向かわれました。 元日の地震発生直後から心を痛められてきた両陛下は、被災者の気持ちや現地の状況をふまえて、お見舞いの日程について慎重に検討されてきました。 両陛下は午後1時半すぎ、マイクロバスで輪島市の輪島朝市に到着されました。
元日に大規模な火災が起きた、輪島朝市。両陛下は、輪島市の坂口茂市長の説明を受けながら、被害の様子をご覧になりました。 輪島市では、102人が亡くなり、いまだ4人の安否がわかっていません。 両陛下は、地震と大規模火災で多くが失われた場所に向かい、深く頭を下げられました。
現地の負担とならないよう、市内の移動には、職員らと同じマイクロバスを利用された両陛下。窓を開けて、沿道に集まった人たちに、手を振って応えられました。 輪島市民 「足もと悪いなか、よく来てくれて、ありがたいなと思いました」 「きれいに撮れましたね。よかったです。お二人の姿きちんと見ることできまして、ほんとに心の中で、ずっとこれからこの思いを大事にして、この震災を乗り切っていきたいと思います。“ありがとうございました”という感じですね」 ◇ 輪島朝市の視察後、64世帯105人が避難生活を送っている「輪島市ふれあい健康センター」を訪問された両陛下。被災者の段ボールベッドの前に行って腰を落とし、視線を合わせながら、一人ひとりを気遣われました。 皇后さま 「おうちは、この辺りですか?」 避難者 「すぐ近くなんですけど」