水稲作況 24年ぶり「良」 岩手県内今年産 予想収量は前年比増
東北農政局は11日、2024年産本県水稲の作柄(9月25日現在)を発表した。平年を100とした場合の作況指数は106で00年以来24年ぶりの「良」となる見込み。全般に天候に恵まれ全もみ数は平年をやや上回っており、登熟も順調に進んでいる。10アール当たりの収量は前年確定値比19キロ増の570キロが予想される。 調査対象は県内の水田295カ所。同局岩手県拠点によると、5月末~6月上旬に気温がやや低い時期や日照が少ない時期があり多少の影響はあったものの、6月中旬以降は出穂期まで気温が平年を上回って日照も確保され、全もみ数は平年よりやや多くなった。7月下旬から8月にかけて出穂や登熟は順調に進んだが、一部で高温障害も見られるという。 4地帯別では、花巻市から一関市まで県南8市町の北上川下流が作況指数105の「やや良」で、10アール当たり予想収量565キロ。北上川上流は同107、同593キロ、東部は同108、同526キロ、北部は同108、同539キロで、いずれも「良」となった。