春休み前に 牛乳もっと飲んで 乳業メーカーが続々アイデア
ラジオと連携、パッケージ変更、限定メニュー…
生乳の需給が緩む春休み期間を前に、牛乳・乳製品の消費拡大に向けた対策が打ち出されている。ラジオ局と連携したプレゼントキャンペーンや、パッケージ変更、飲食店での期間限定メニュー提供などさまざまだ。 【画像】桜の花をイメージした赤い限定パッケージ 3月は例年、春休みで学校給食向けの牛乳需要が減少。一方、生乳生産量は5月にかけてピークを迎えるため、需給が緩みやすい。 よつ葉乳業(札幌市)は31日まで、TBSラジオ(東京都港区)「牛乳をみんなで飲もうキャンペーン」を展開。毎日5人に同社の牛乳やヨーグルトなど3000円相当の牛乳・乳製品セットが当たる。X(旧ツイッター)でTBSラジオアカウントをフォロー・投稿するなどして申し込む。ラジオ放送中に「牛乳にまつわる特集コーナー」を設け、リスナーに対して酪農乳業界の理解を促す。
フェアやパッケージでPR
雪印メグミルク(東京都新宿区)は4月30日まで「春は、おいしい。キャンペーン」を実施。牛乳パックのバーコードを集めて応募し、抽選で計3000人に調理家電などが当たる。対象商品は「おいしい雪印メグミルク牛乳」1パック200ミリリットル~1リットルの計4種類。キャンペーンに合わせ、桜の花をデザインした限定パッケージで販売する。 鳥取県の大山乳業農協は3月14日まで、東京都港区にある同県のアンテナショップ内の飲食店「ももてなし家」でグルメフェアを開催。ブランド牛乳「白バラ牛乳」をはじめ、ミルクリゾットやスイーツなどを提供している。同農協は牛乳について「子どもは成長、大人は生活習慣病予防と、幅広い世代で効果的な飲み物」と話す。
給食ない春休みに飲んで
乳業メーカーなどでつくるJミルクによると、直近2月26日の週の牛乳・ヨーグルトの販売個数は、前年より減少。「学校給食が休止になる年度末・春休みに向けて安定的な需要拡大を目指す必要がある」とする。 Jミルクは3月6日、授業で牛乳を題材にポスターを作る教育プログラムを発表。給食がない日も牛乳を飲んでもらう「土日ミルク」の一環。教材は特設サイトから入手可能だ。(川崎勇)
日本農業新聞