社会福祉法人の役員人事めぐる贈収賄容疑で4人逮捕 特養ホーム舞台の相次ぐ"乗っ取り" 贈賄側は静岡の事件で有罪判決
三重県鈴鹿市の社会福祉法人の理事長を交代する見返りに現金を受け渡した社会福祉法違反(贈収賄)疑いで、4人が逮捕されました。 三重県鈴鹿市の社会福祉法人の元理事長の男(58)と法人の運営に関与していた女(61)は共謀して、2022年2月、役員を交代する見返りに、警視庁の元警察官で無職の男(44)と不動産管理業の男(52)から3500万円を受け取った社会福祉法違反の疑いがもたれています。 鈴鹿市の社会福祉法人は破産手続きが行われ、法人が運営する特別養護老人ホームは閉鎖。利用者は別の施設に移るなどの対応がとられました。 警察は4人の認否を明らかにしていません。 元警察官の男は、金の受け渡しの後で法人の新たな理事長になっていて、警察は法人を乗っ取った男らがさらに金を横領したとみて事件のいきさつを調べています。 贈賄側の元警察官の男と不動産管理業の男は、静岡市清水区の社会福祉法人でも同様の手口での犯行が発覚して逮捕され、2024年8月執行猶予付きの有罪判決が言い渡されていました。
静岡放送