十両優勝と新入幕 白熊に化粧まわし寄贈 地元福島県須賀川市の後援会が祝賀会
白熊須賀川後援会は31日、福島県須賀川市のグランシア須賀川で、大相撲名古屋場所で十両優勝し、秋場所(9月8日初日・両国国技館)に東前頭16枚目で臨む白熊(25)=本名・高橋優太、二所ノ関部屋=の祝賀会を開き、化粧まわしを贈った。地元住民らが祝福の熱気で会場を包み、さらなる躍進に期待を膨らませた。 後援会が寄付を募り、会員を中心に全国から276件299万円が寄せられた。「白熊」のしこ名とともに、市内の伝統行事「松明(たいまつ)あかし」のデザインがあしらわれている。燃えさかる松明のような力強い相撲で白星を重ねてほしい―などの思いが込められた。 松明あかしは白熊が小さいころ、祖父祥武さんに連れられて参加し、迷子になったことがある思い出深い行事という。白熊は「かっこよくて、早く着けたい」と感想を述べた。秋場所の目標に2桁勝利を掲げ、「あわよくば優勝」と口にすると会場が沸いた。「観客が燃え上がるような歓声を送ってくれる相撲を取りたい」と力を込めた。
同席した二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「(白熊は)たたくほどに強くなる日本刀のような男。いい報告ができるよう鍛錬を重ねる。(同部屋の関脇大の里に続き)須賀川でも優勝パレードができるよう支援してほしい」と語った。 祝賀会には会員ら約200人が出席した。会長の菊地大介須賀川商工会議所会頭、大寺正晃須賀川市長らがあいさつし、相撲の道に誘った祥武さんに白熊が感謝の花束を手渡した。鏡開きを行い、写真撮影やアトラクションで交流した。