【欧州市況】英国の株式と債券が下落、欧州祝日で薄商い
(ブルームバーグ): 1日の欧州株式市場では、前日の世界的な株安を受けて英国株が下落。全ての注目はこの後発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策判断に集まっている。祝日のため大半の欧州株指数は取引されず、商いは薄かった。
英FTSE100指数は0.3%下落。米ISM製造業指数が再び縮小圏に入り、仕入れ価格の上昇が2022年以来の急激な伸びだったことを受けて、米国株も下げている。
このほか、デンマークのOMXコペンハーゲン25指数は0.6%安。決算発表を翌日に控えた製薬会社ノボ・ノルディスクが売られ、指数を押し下げた。
欧州株の指標であるストックス600指数は4月に下げ、月間での続伸が5カ月で途切れた。根強いインフレのため米金融当局が金利を高い水準で長期にわたり据え置くとの懸念が背景にある。
ただ、主要指数からは見えづらいものの大規模な循環物色が進み、英国株とバリュー株のリターンが好調。エネルギーや鉱業、銀行などバリュー株の代表的な業種が上昇率でストックス600を大きく上回る。また英国の株価指数には、生活必需品や公益、ヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄が多く含まれている。
欧州債市場では、英国債が2日続落。10年債の発行消化や、FOMCの政策発表を控えていることが相場に影響した。
英10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4.37%となった。
原題:UK’s FTSE 100 Edges Lower in Thin Trading Ahead of Fed Decision(抜粋)
Gilts Bear Steepen Ahead of Fed Rate Decision: End-of-Day Curves(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Joe Easton.
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Sagarika Jaisinghani