「きわどい時間帯でのあの大胆さはマラドーナやメッシだけ」ユーヴェFWを伊メディア絶賛
チャンピオンズリーグ(CL)において、対照的な成績となっているユヴェントスとミランについて、イタリアメディア『メディアセット』が3日、特集記事で注目した。 今シーズンから導入された36チームによる新形式のリーグフェーズにおいて、2勝したユヴェントスは上位8位以内につけるが、ミランは2連敗で下位の8チームの中で沈む。そんな中、イタリア人ジャーナリストのブルーノ・ロンギ記者が「CL…ユーヴェとミラン、ヨーロッパにおける両極端」との見出しで分析している。 両チームはいずれも第2節を敵地ドイツで戦ったが、チアゴ・モッタ率いるユーヴェがライプツィヒに「とてつもない偉業」で逆転勝利を収めた一方、「(パウロ)フォンセカのチームは(敗れてイタリア勢で)唯一、ラストから8位以内」の状況となった。 ロンギ氏はまず、ユヴェントスについて「最後まで信じたことで、取り返しがつかず、負けたように見えた一戦に勝利した」と称賛。対する「ライプツィヒはその正反対だった」とコメントした。中でも82分に決勝点を挙げたフランシスコ・コンセイソンに注目。「チコ・コンセイソンは、これほどきわどい時間帯において、あのような形のシュートを放つ大胆さで、(ディエゴ)マラドーナや(リオネル)メッシしか挙げられないようなゴールを自らにプレゼントした」と絶賛した。
■ミランの自虐行為
続いてレヴァークーゼンに屈したフォンセカのチームを分析。「クラブの紋章にふさわしく、常にヨーロッパにおけるスタンダードであるべきプレーがみられたのは、後半だけだった」と苦言を呈した。「シュートや判定で運に恵まれなかったとはいえ、ドイツ勢のリードに至るまでの苦しみ様を見る限り、なぜフォンセカのチームが2つの顔を見せたのか、真剣に分析しなければならない」と主張した。 「リヴァプール戦で起きたように、自らが格下であるのなら、スポーツ上、負けを受け入れるのは威厳あることだが、そうでないのなら、試合の主導権を長らく相手に明け渡してしまうのは自虐行為になる」と批判。「気が滅入るような下位の順位は、くみしやすい次戦で絶対に改善しなければならない」との見解を示した。