大仁田厚「8・24、俺は聖地である川崎に進出します!」…FMW聖地でドリーとの50周年記念マッチ実現へ
◆FMWE「第11戦春大会~REBORN~」大会(14日、横浜・鶴見青果市場) 「邪道」大仁田厚(66)が今年8月24日、FMW時代の聖地・川崎でレスラーデビュー50周年のメモリアル大会を開催することを明かした。 デビュー50周年のメモリアルデーにあたる14日のメインイベントの電流爆破マッチで盟友・雷神矢口、リッキーフジと組んで、石川修司、ヨシ・タツ、ブラックめんそーれの3人と激突した大仁田。この一戦を「“大仁田厚デビュー4・14記念日のお祝いに爆破全部やります”地獄のデスマッチ7」と銘打ってリングへ。 時間無制限1本勝負で行われた一戦は鶴見青果市場の「爆破アリーナ」で「北側有刺鉄線電流爆破+有刺鉄線電流爆破バリケードマット+有刺鉄線バリケードマット地雷爆破、邪道ロケット、有刺鉄線電流爆破バット」と、これまでに大仁田が考案し続けて来た「電流爆破」アイテムを“全部乗せ”した危険極まる一戦となった。 試合前に花束を贈られ笑顔満開だった大仁田だったが、突然、登場したこちらも全日を退団した木原文人リングアナウンサーが勝手に石川らの名前を読み上げると、表情が一変。ゴングと同時に石川に襲いかかり、場外乱闘を展開した。 いきなり、石川に背中から有刺鉄線ロープに叩きつけられ被弾し、フラフラに。さらに相手軍と3対3の押し合いになったところに電流爆破ロケットが着弾。6人ともリングに倒れ伏した。 やっと立ち上がった大仁田だったが、今度はかつてのアジアタッグ王座のパートナー・ヨシ・タツとともに電流爆破マットに転落して爆発。さらに石川とめんそーれに前後から電流爆破バット・サンドイッチ殴打も食らい、結局、自分が考案したすべての電流爆破を食らう形となった。 しかし、最後は石川に電流爆破ボードに叩きつけられそうになったところをかわし、逆にめんそーれを叩きつけ、KO。すかさず抑え込み、メモリアルマッチを白星で飾った。 50年前の1974年4月14日、全日本プロレス後楽園ホール大会の佐藤昭雄戦でデビューした記念日を白星で飾った後のマイクパフォーマンスで驚くべき発表が待っていた。 水浸し、汗まみれでマイクを持った大仁田は「今日はありがとよ! 8・24はテリーさんが亡くなった日です。今年の8月24日、俺は俺の聖地・川崎に進出します! テリーとともに川崎に来いや~!」と絶叫。昨年8月24日(現地時間)に亡くなった全日時代の兄貴分・テリー・ファンクさん(享年79)の一周忌にあたる8月24日にFMW時代に5万8000人を動員したこともある自身の聖地・川崎でデビュー50周年のメモリアル大会を開催することを電撃発表した。 さらに自身の対戦相手には「本当はテリーを呼びたかったけど、その代わりに(兄の)ドリー・ファンク(ジュニア)を呼ぼうと思ってます。絶対、絶対、川崎に『スピニング・トーホールド』を聞きに来て下さい」と現在、83歳のレジェンドを指名した。 観客に聖水を巻き散らしながら「俺は7回引退して、7回復帰してきましたけど、好きなもんはやめられないんじゃ~! 一生1回、胸いっぱい生きようぜ。俺は最後までこのリングで胸いっぱい生きていこうと思います」と絶叫した「邪道」。熱狂とともに50周年のメモリアルデーを駆け抜けた。(中村 健吾) ◆全成績 ▽第1試合・タッグマッチ15分1本勝負 〇FMWEショッカー、ケルショッカー(8分37秒 トップロープからのライダーキック→片エビ固め)THEよっちゃん、ボニータ● ▽第2試合・シングルマッチ20分1本勝負 〇寧々∞D.a.i(11分20秒 逆さ抑え込み)櫻井匠● ▽第3試合・タッグマッチ30分1本勝負 〇橋本友彦、Mr.アトミック(15分20秒 XCT→体固め)HASEGAWA、パンディータ● ▽第4試合・電流爆破バット争奪戦タッグマッチ20分1本勝負 〇バラモン兄弟(9分15秒 電流爆破→体固め)ちぃたん☆、ミス・モンゴル● ▽第5試合・セミファイナル FMW怪奇ファイヤーデスマッチ 〇ミスター・ポーゴ、怨霊(8分54秒 火炎放射からのラリアット→体固め)モンスターレザー、Mr.ルーサー● ▽第6試合・メインイベント “大仁田厚デビュー4.14記念日のお祝いに爆破全部やります”地獄のデスマッチ7 時間無制限1本勝負・北側有刺鉄線電流爆破+有刺鉄線電流爆破バリケードマット+有刺鉄線バリケードマット地雷爆破、邪道ロケット、有刺鉄線電流爆破バット 〇「邪道軍」大仁田厚、雷神矢口、リッキー・フジ(13分34秒 電流爆破ボード叩きつけ→体固め)「はぐれ全日本軍」石川修司、ヨシ・タツ、ブラックめんそーれ●
報知新聞社