Snow Man ラウール、単身パリへ。ショーモデル挑戦と挫折を語る
信念を貫いたものが伝統と呼ばれるものになる
ファッションの聖地でのモデル経験を経て、今号ではトラディショナルながらヒネリを加えたアイテムをエモーショナルにモダンに表現。現在21歳の彼が「トラディショナル」と聞いて頭の中に思い浮かぶイメージは、どういったものなのだろうか。 「重ねた年月が長いほどロマンを感じることはありますが、1年でも10年でも、貫かれた信念があるのなら、それはもう『トラディショナル』だと思います。ぶれない軸があって、そこに精神が通っているのであれば、その果てには『トラディショナル』と呼ばれる未来が待っている。僕も芸歴10年になりましたが、まだまだ頑張らなきゃですね」 2024年9月に開催されるウィメンズ・ファッションウィークでは、数少ないメンズ枠を狙い、再びパリを訪れ、オーディションに挑戦すると語ったラウール。アイドルながら自己研鑽を怠らず、自身の未来の姿に向かって進む若き求道者の姿が眩しく、新しきクラシックな服と相まって、輝いて見える。 Raul 2003年東京都生まれ。幼少期からダンスを習いはじめ、11歳でエンタメの世界へ。2019年にSnow Manに加入し、センターに抜擢される。2024年公開の映画『赤羽骨子のボディガード』では主演を務め、俳優としても活躍。10月30日にはSnow Manの4枚目のアルバム『RAYS』が発売。
TEXT=畠山里子 PHOTOGRAPH=HIRO KIMURA(W)