20歳代の約半数「結婚しようと思えるのは世帯年収500万円超」何歳で到達できる?
20歳代の平均年収はどのくらい?
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年の平均年収は457万6000円(男性:563万3000円、女性:313万7000円)でした。 なお、20歳代の平均年収は下記の通りです。 ●20~24歳の平均年収 ・男性:291万円 ・女性:253万円 ●25~29歳の平均年収 ・男性:420万円 ・女性:349万円 ただし、年収は企業規模や業種、雇用形態などによって大きく異なる点に留意しましょう。
世帯年収が500万円に到達するのは何歳か
「片働き」か「共働き」かで世帯年収は大きく異なります。民間給与実態統計調査を基に、年齢階層別の平均年収(男女別)を見てみましょう。 上の図表を見ると、男性の平均年収が500万円に達するのは35~39歳代です。したがって、男性のみが働く「片働き世帯」を想定するならば、30歳代後半以降が1つの目安と言えるのではないでしょうか。 しかし、昨今は共働きを選択する家庭が増えています。 上の図表を見ると、1980年から2020年までの40年間で、共働き世帯数が倍増していることがわかります。 雇用形態にもよりますが、共働き世帯なら20歳代でも年収500万円以上に到達するケースも多いのではないでしょうか。
20歳代の2割以上が「結婚したいと思っていない」
調査結果を見ると、「年収がどんなに多くても、したいと思えない」と回答した人の割合は21.8%に上り、前回調査から4.1%増加していることがわかります。 内閣府男女共同参画局「令和4年版 男女共同参画白書」によると、20~39歳の独身男女が積極的に結婚したいと思わない主な理由として、以下の点を挙げています。 ●男性が「積極的に結婚したいと思わない」理由 ・結婚に縛られたくない、自由でいたいから:37.0% ・結婚するほど好きな人に巡り合っていないから:36.2% ・結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定だから:36.0% ・今のままの⽣活を続けた⽅が安⼼だから:31.7% ・結婚という形式に拘る必要性を感じないから:28.6% ●女性が「積極的に結婚したいと思わない」理由 ・結婚に縛られたくない、自由でいたいから:48.9% ・結婚するほど好きな人に巡り合っていないから:48.8% ・結婚という形式に拘る必要性を感じないから:41.0% ・結婚相⼿として条件をクリアできる⼈に巡り合えそうにないから:38.7% ・仕事・家事・育児・介護を背負うことになるから:38.6% 男女共に、「結婚に縛られたくない、自由でいたいから」「結婚するほど好きな人に巡り合っていないから」という理由が最も多くなっています。 また、「結婚という形式に拘る必要性を感じない」という意見もあるようです。 世帯年収にかかわらず、20歳代ではそもそも結婚すること自体に必要性を感じていないか、結婚したくても理想の相手と出会えないという人が多いものとうかがえます。