東邦銀行、新興企業の成長支援へファンド新設 運用期間10年、社債や株式で投資
東邦銀行は21日、福島県のスタートアップ(新興)企業を支援するファンド「TOHOネクストステージファンド」を新設した。運用総額は5億500万円。グループ会社「東邦リース」とベンチャーキャピタル(起業投資会社)のスパークル(仙台市)が共同運営会社として運用する。地域に根差した企業の事業展開や規模拡大を後押しすることで、県内経済の活性化や地方創生につなげる。 新ファンドは、県内を中心とした東邦銀の営業エリア内に拠点を持つ企業が対象で、運用期間は10年。社債や株式での投資を行う。東邦銀グループが培ってきた各種コンサルティングとスパークルの経営支援技術を活用することで、投資先の成長を促す伴走支援を行う。 同行は、2030年に向けた長期経営計画に新興企業のサポートや伴走支援のさらなる強化を盛り込んでいる。浜通りで著しい新産業分野の進出なども見据え、将来の福島県を支える柱となる企業の育成に貢献したい考えだ。 東邦銀のファンド設立は5本目。東邦銀はこのほか、スパークルが設立した上場など急成長を目指す新興企業を対象にした10億円規模のファンドにも出資している。
福島民友新聞社