『ANIMAX MUSIX』15周年!『ウマ娘』声優・大橋彩香とニッポン放送・吉田尚記が語るアニメミュージックの魅力
大橋 海外ファンも日本の方と変わらず、熱量が高いです。日本語でコールもしてくれるので、国は違えど、応援してくださるのは本当にうれしいです。 吉田 アニメミュージックのイベントには、普通に海外の方もたくさんいらっしゃいますから。みんな、日本語で歌っていますし。大橋さん、重要さをわかった上で、アニメの主題歌を歌いたいと思っていました? 大橋 自分に務まるのか不安はありましたけど、実際にアニメの映像に自分の歌が流れているのを見たら、すごく感動しました。最初に歌ったのは「さばげぶっ!」という作品の『YES!』という曲なんですが、いまだにイベントとかで歌わせていただくと、知っているファンが一緒に歌ってくれるんです。 ――ファンにはたまりませんね! 吉田 大橋さんと言えば、鵜野うずめ名義で歌っている「ファンタジスタドール」の『今よ!ファンタジスタドール』を世界で活躍するDJがリミックスしたのは有名ですよね。 大橋 えっ!? 知らない......。 吉田 DJマイク・ヴァン・ダイクがリミックスを発表したときに、世間一般の人は「何の曲だろう?」という感覚だったと思うんですけど、アニメミュージックをかける秋葉原の『MOGRA』のクラブDJたちだけが『今よ!ファンタジスタドール』がリミックスされているって気づいて。アニメミュージックってとんでもないところまで届いているんだって話題になったんですよ。 大橋 えーーー!? そうだったんですね。それはすごくうれしいです。 ――これからアニメミュージックってどうなっていくんですかね? 吉田 アニメミュージックファンってカッコいいから聴いているわけではないんです。楽しいから聴いているので土着的なんですよ。だから先が読めない。他のジャンルとは違う力強さがあるんですよ。アニメミュージックって90秒の縛りがあるのは知っていました? ――知らなかったです。 吉田 枠は90秒ですが、音響のルールで曲の始まりと終わりに0.5秒の無音をつけなくてはいけないというものがあって、そのため89秒で制作されるんです。 この89秒という制約の中で制作されるのがアニメソングの大枠の決まりということになっているんですよ。