水道が戻っても給湯管が… 復旧へもどかしさも募る中ようやく再開へ 輪島の老人ホームは「半歩でも」と急ぐ
地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の介護施設では、再開を望む声が聞かれる一方で受け入れの見通しが立たない施設も多くあります。 【写真を見る】水道が戻っても給湯管が… 復旧へもどかしさも募る中ようやく再開へ 輪島の老人ホームは「半歩でも」と急ぐ 輪島市内の施設では、水道が復旧しても給湯管の水漏れが続きお風呂の提供ができないなど困難な状況が続いていましたが、ようやく6月に再開する見通しになりました。 焦りもありながら、地元の声に応えたいと施設の関係者は奮闘しています。 養護老人ホームふるさと能登・岩岸由利子施設長「ここ傾いちゃって閉まらない。(地面が)落ちちゃって閉まらない」 輪島市気勝平町の養護老人ホーム・ふるさと能登は、地震で施設が傾くなどの被害を受け、およそ40人の利用者は金沢市や県外の老人ホームなどに避難しています。 施設では、4月中旬に館内の水道が復旧しましたが、ボイラーからつながる給湯管に水漏れがあり、お湯が出ない状況が続いています。 養護老人ホームふるさと能登・岩岸由利子施設長「水は出るけどお湯は出ない。3月の半ばから焦りがあった。利用者から「まだけ?」と電話がかかってきたりするので」 施設では急ピッチで復旧工事を進め、6月下旬の受け入れ再開を目指しています。 再開を急ぐのは「地元に戻りたい」という利用者の切なる思いに応えるためです。 養護老人ホームふるさと能登・岩岸由利子施設長「十分じゃない状況で受け入れて不安もあるけど、半歩でも良いしエラーも出ると思うけど、ちょっとだけでも進めていかないといけないなという思いで頑張っている」
北陸放送