“自分の声”が悪用される? 「フェイクボイス」で振り込め詐欺 アメリカで年間15億円の被害 【#みんなのギモン】
■AIの早まる進化のスピード 1年~2年で自然に会話できるツールが実装されるかも
また、犯罪グループがフェイクを悪用しようとしていることもわかりました。サイバーセキュリティーの会社「トレンドマイクロ」が見つけたのが、サイバー犯罪をする人が集まるネット空間に「『フェイク動画』の専門家求む」と書かれています。2~3年ほど前から「フェイク動画」を作るための情報交換などが行われているということです。 トレンドマイクロ・広報担当の成田直翔さんは「サイバー犯罪者が『フェイク動画』を悪用したいというのは目に見えている」といいます。 実際に「フェイクボイス」の実験に協力してくれた「NABLAS」も、「この先1年ほどでも技術が進化すると、それがリスクにもなる」と話しています。 NABLAS 鈴木都生取締役 「進化するスピードが早まっているので、本当に1年~2年で自然に話せて、かつどういった環境でも簡単に使えるツール、そういったものが、実装されるのが予想される。人間の目や耳で見破ることがどんどん難しくなる」 鈴木さんは「フェイクを検出する技術もできてきているので、ぜひそういったものも活用してほしい」と話していました。 ◇ 私たち自身がだまされないためには、身近な人が「この言動ちょっとおかしいな」と思ったら、そこに気づいていくのが大事になります。誰もがターゲットになりえるこうした実態があることを知って、正しく恐れて身を守っていきましょう。 (2023年10月13日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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