湊かなえの青春小説「ブロードキャスト」舞台化、主人公役は新正俊
湊かなえの小説「ブロードキャスト」(KADOKAWA)を原作とした「舞台『ブロードキャスト』」が、8月10日から25日まで東京の恵比寿・エコー劇場で上演される。 「ブロードキャスト」は、中学時代に陸上部に所属していた町田圭祐が夢を諦め、高校で放送部へ入部するさまを描いた青春小説。脚本を三浦香と元吉庸泰、演出を元吉が手がける舞台版では、主人公の圭祐役を新正俊、圭祐が放送部に入部するきっかけを作った脚本家志望の宮本正也役を木村来士、正也に声質の良さを見初められ、放送部に入部する久米咲楽役を深尾あむが務める。 上演決定に際し、原作者の湊は「奮闘する放送部員たちの熱い思いが劇場にあふれ、観客が明日への元気を抱くことができる。そんな舞台になることを期待しています」とコメント。出演者の新は「湊かなえさんの作品が大好きで、何作品も読んでいたため、こうして『ブロードキャスト』の舞台化に携われることがとても幸せです」と喜びを語った。 チケットの一般販売は7月7日にスタート。 ■ 湊かなえコメント 舞台の良さは、客席との距離が近く、観客が物語の熱量をダイレクトに受け取ることができるところだと思います。私の初となる青春小説「ブロードキャスト」は、中学時代に陸上部で駅伝に打ち込んだ主人公・町田圭祐が、高校では放送部に入り、放送コンテストの全国大会を目指して、テレビやラジオのドラマ制作をしながら成長していく物語です。挫折を乗り越えるとは。仲間との絆とは。作品を通じて伝えたいこととは。伝えるためにはどうすればよいのか。フィクションに現実の思いを重ねることができるのか。奮闘する放送部員たちの熱い思いが劇場にあふれ、観客が明日への元気を抱くことができる。そんな舞台になることを期待しています。 ■ 三浦香コメント この度、元吉さんと脚本を担当いたします三浦香です。 湊かなえ先生が書く青春作品、とても新鮮で、しかしどこか懐かしく胸が締め付けられる想いでした。 運動部、文化部、帰宅部、どの青春を過ごしていても、どこか懐かしい記憶が蘇り、あの時の匂いを感じることができる作品になっていると思います。 フレッシュな若手たちと演出の元吉さんが紡ぐ物語、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです。 ■ 元吉庸泰コメント 何に燃やすか、何に燃えるのか。限られた時間の中で僕らはいつも迷います。そして結局選ばないなんてことばかり。でも、何かに気付けたら、誰かが気付かせてくれたら。そんなお芝居を立ち上げていきたいと思います。オーデションを経て素敵な俳優たちと出会えました。この夏に、このカンパニーが燃やせる何かを、お客様の目の前に出現させされたら幸せです。 ■ 新正俊コメント 町田圭祐を演じさせていただきます新正俊です。 湊かなえさんの初めての学園青春小説の舞台化に、主演でお話を頂いた時からとても身の引き締まる思いを感じております。 湊かなえさんの作品が大好きで、何作品も読んでいたため、こうして「ブロードキャスト」の舞台化に携われることがとても幸せです。 24歳! まだまだ、青い風を吹かせていきたいと思っておりますので、2024年の夏は、恵比寿・エコー劇場にてお待ちしております。 ■ 木村来士コメント 宮本正也を演じさせていだくことになりました、木村来士です。 原作をしっかり読み込んで、正也はどんな人物なのか細かなところまで理解し“木村来士”らしさを捨て“宮本正也”になれるよう精いっぱい準備しようと思います。 小説が原作の作品に出演させていただくことは初めてなので、作者の湊かなえさんはもちろんのこと「ブロードキャスト」を愛読されている方たちに満足してもらえるよう全力で演じさせて頂きます。 出演者の中で最年少になりますが、誰よりも作品に花を添えれるよう全身全霊で頑張ります。 是非、2024年の僕との夏の思い出を作りに来てくださったら嬉しいです。 劇場でお待ちしております。 ■ 深尾あむコメント ずっと挑戦したかった舞台への出演が決まり、身が引き締まる思いです。 私が演じる久米咲楽は周りに気を遣い誤解され、いじめに遭ったりもしますが、自分のやりたいことには正直に真摯に向き合う子です。 そんな咲楽を体当たりでフレッシュに演じていきたいです。 是非劇場でご覧いただきたいです! ■ 舞台「ブロードキャスト」 2024年8月10日(土)~2024年8月25日(日) 東京都 恵比寿・エコー劇場 □ スタッフ 原作:湊かなえ「ブロードキャスト」(角川文庫) 脚本:三浦香 / 元吉庸泰 演出:元吉庸泰 音楽:桑原あい ピアノ演奏:能勢朝也音 □ 出演 新正俊 / 木村来士 / 深尾あむ / 奥村等士 / 山本咲希 / 富樫萌々香 / 庄司ゆらの / 新條月渚 / 星波 / 坂本けこ美 / 稲垣成弥 スウィング 風間涼香 / 茶谷優太