確定申告がスタート 館山税務懇話会がe―Tax推進を宣言(千葉県)
令和5年分の所得税の確定申告が16日、館山税務署(矢井田直輝署長)で始まった。初日には、税務関連団体の代表でつくる「館山税務懇話会」(本間亨会長)の会員が同税務署を訪れ、国税電子申告・納税システム「e―Tax」の利用・電子納税推進宣言が行われた。 e―Taxは、インターネットを使って自宅などから申告、納税ができるシステム。マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォンとマイナンバーカードがあれば場所を選ばず申告でき、マイナポータルと連携することで各種情報の自動入力が可能になるなど、毎年利便性が向上している。 この日は、本間会長ら会員5人が同税務署を訪問。本間会長が「e―Taxのさらなる普及、定着および電子納税の推進に向けて、各団体の会員が一丸となって取り組む」と宣言文を読み上げ、矢井田署長に手渡した。 矢井田署長は「電子申告、電子納税の一層の普及には、皆さまの協力が必要不可欠。宣言を機に、引き続きご協力をお願いします」と述べた。 国税庁によると、令和4年度のe―Tax全国利用状況は、所得税が65・7%、法人税では91・1%、キャッシュレス納付割合については35・9%と年々増加している。 初日となったこの日は、納税者が次々と税務署を訪れ、職員らの手引きを受けながら自身のスマホを操作し、申告を進めていた。 申告は、所得税が3月15日まで、個人事業者の消費税は4月1日まで。申告書作成会場への入場には昨年同様、入場整理券が必要で、「税務署で当日配布(午前8時半~午後4時)」か「オンライン(LINE)で事前発行」の2通りある。 国税の納付がある場合は、スマホでの7つのPay払いに対応した「スマホアプリ納付」(上限30万円)が利用可能で、担当者は「スマホアプリ納付は場所や時間を問わず利用可能で、事前の届け出も不要なので、ぜひ利用してほしい」と呼び掛けている。 問い合わせは、館山税務署(0470―22―0101)へ。