G3ガメラの復元プロジェクトで支援者募集、返礼品はマペット頭部のレプリカなど
ガメラの撮影用着ぐるみを復元する「ガメラ永久保存化計画」の第2弾が始動。今年2024年に公開25周年を迎える「ガメラ3・邪神(イリス)覚醒」に登場したG3ガメラの修復を行うためのクラウドファンディングが、「うぶごえ」で7月4日20時から8月31日まで行われる。 【画像】クラウドファンディングの返礼品である「ガメラ3」マペット頭部(レプリカ) 「ガメラ 大怪獣空中決戦」で使用されたガメラの着ぐるみを復元する目的で2021年に立ち上がった同企画は、無事に目標を達成。その第2弾としてKADOKAWAのもと新たにプロジェクトが始動する。今回復元するのは、「ガメラ3」公開当時に舞台となった京都駅での展示会に使用するために製作されたもの。スーツの修復は前回と同じくガメラ造形部の原口智生が担当し、目標金額は1320万円に設定している。 なお返礼品は、過去2回平成ガメラの特集を開催した企画展「特撮のDNA」の協力を得て製作。ラインナップにはソフビメーカーの「M1号」によるオリジナルモールドを用いたガメラ3とイリスのマペット頭部、綾奈の勾玉のレプリカに加え、公開当時には作られていない劇場用宣材・ロビーカード風の大判カードセットなどが並んでいる。 さらに「ガメラ3」撮影時に使用された東京・角川大映スタジオでは本プロジェクトでよみがえったガメラを設置した合同撮影会が行われ、支援者はその参加資格も手に入れることが可能だ。なお目標金額に達しない場合はすべて返金となり、計画の実行および返礼品の送付は行われない。あわせて原口による同プロジェクトについてのコメントを以下に掲載している。 ■ 原口智生 コメント 「ガメラ永久保存化計画」サポーターの皆様へ 「平成ガメラ」シリーズで怪獣造型を担当した原口智生です。 前回第一弾プロジェクトでは皆様の熱い御支援のおかげで撮影当時のG1ガメラの姿を 復元・保存することが叶いました。本当にありがとうございました。 今年は日本の怪獣映画のVFX・CGIがハリウッドのアカデミー賞を授与されるという栄誉ある出来事がありました。 そして、本年は「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」の公開から、なんと25年!・・・ 皆様もご存知のように、本作はGCIも一部用いられ製作されましたが、「ガメラ」自体の 多くは昭和から続く手法、着ぐるみ、造型物によって撮影されました。 撮影終了後、当時の角川大映の依頼で我らガメラ造型部はオリジナルモールドを使い、 公開に合わせて舞台となった京都駅での展示会のために撮影着ぐるみ同様のG3ガメラを製作しました。 しかし、そのガメラも25年もの歳月を経た現在やはり残念なことに、撮影用着ぐるみ同様ゴムやウレタン樹脂は加水分解が進み、劣化が著しい状態です。 そこで、今回も耐久性に優れた素材を用いて、このG3ガメラの復元プロジェクトを成功させたいと思います。 そして、「ガメラ大怪獣空中決戦」(1995)公開から30年、ガメラ誕生から60年という節目を迎える来年、残るG2ガメラの復元に向けて、このまたと無い機会にガメラ達の雄姿を永久保存出来たら! と思います。 このプロジェクト成功、実現のために是非共、皆様の御支援、よろしくお願い致します。 (c)KADOKAWA TNHN/1999 (c)特撮の DNA 製作委員会