中国、唐農業農村相を調査-3期目の習政権で3人目の閣僚追放か
(ブルームバーグ): 中国の習近平政権は昨年の3期目入りから3人目の閣僚を更迭することになりそうだ。
中国共産党中央規律検査委員会は18日、唐仁建・農業農村相(61)が「規律と法律に対する重大な違反の疑い」で調査を受けていると声明で発表した。それ以上の詳細は示さなかった。
今回の調査は、習主席が2012年に党総書記に就任して以来、党内の規律に目を光らせ、政敵を失脚させるため行ってきた反腐敗運動の苛烈(かれつ)さが続いていることを示している。
習政権3期目の反腐敗運動、苛烈さ増す-今年は過去最多の幹部摘発か
唐氏は調査後、3期目の習政権が昨年3月に発足した時点で外相だった秦剛氏と国防相だった李尚福氏に続き、国務院から追放されるとみられる。
習主席はこれまでも周永康元党中央政治局常務委員や孫政才元政治局員を汚職を理由に追放していたが、今のような閣僚交代ペースは前例がない。
中国当局が現職閣僚の調査を公に開始するのも異例で、唐氏が最後に公の場に姿を現したのは、調査発表のわずか3日前だった。
唐氏は農業農村省で政治家としてのキャリアをスタート。広西チワン族自治区や甘粛省など地方政府で幹部となる前の約20年間、農業分野でさまざまな職務に就いていた。
原題:Xi’s Minister Probe Marks Biggest Shakeup to Cabinet in Years (抜粋)
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