6位トヨタヴェルブリッツは上昇気流に乗れるか。3位東京サントリーサンゴリアスと豊田スタジアムでバトル!NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第10節交流戦
ケガの福田が入っていたリザーブSHには、出場すれば今季初出場となる茂野海人。ここで日本代表16キャップの攻撃的SHが出てくるあたりは流石の選手層だ。
一方のサンゴリアスは2連勝中。
2月初旬に行われたリーグ初の国際交流戦「クロスボーダーラグビー」では、ニュージーランドのブルーズに7-43で完敗したが、D1再開後は首位・埼玉ワイルドナイツに4点差(20-24)と肉薄。
サンゴリアスの田中澄憲監督はその試合後「ブルーズとの試合からの学びが大きかった。さらに積み上げていける自信になった」と手応えを掴んだ様子だった。
その後、10位リコーブラックラムズ東京に62-0で完封し、前節は11位だが上り調子の花園近鉄ライナーズに34-14で勝利。
ライナーズ戦後、4強トーナメントへの展望を問われた田中監督は「プレーオフトーナメントに出ることは最優先ですし、目の前の勝ち点を取っていくことが最優先です」
「ただ、まずは目の前の相手をしっかり倒して、4ポイントでも5ポイントでも取っていくことにしか集中していません」との姿勢を強調した。
サンゴリアスのHO堀越康介主将は、前節相手のライナーズについて「フィジカルバトルが強い。波に乗られると良い9番と10番がいるので、そこからのアタックの勢いが凄い」と分析していた。
その分析でいえば、ヴェルブリッツも似たタイプだろう。伝統的にフィジカルが強く、縦への圧力が強い。
そして良い9番、10番がいる。
サンゴリアスからすれば、前節は元オーストラリア代表の世界的ハーフ団(途中出場だったSHウィル・ゲニア、SOクエイド・クーパー)だったが、今節の相手ハーフ団はニュージーランド代表コンビだ。
ヴェルブリッツのハーフ団は、SHアーロン・スミスとSOボーデン・バレット。
特にSOバレットは元サンゴリアスであり、その正確なキックスキルとトライへの嗅覚、スピードは熟知しているだろう。
SOバレットは前節、プレースキックを全成功させ、抜け目ないショートパントでトライも演出した。チームにいよいよフィットしてきた印象だ。