向井理×勝村政信『ウーマン・イン・ブラック』で念願の舞台初共演「見たことのない世界を味わって」
エンターテインメントとしていかに楽しんでもらえるかを追求して
――向井さんが本作に参加されるのは今回が初です。オファーを受ける際に決め手となったことは? 向井 それはやっぱり勝村さんと芝居が出来るっていうのが一番で!(笑) 勝村 (笑)。 向井 ごめんなさい、嘘です。いや嘘じゃないですけど(笑)、これまで映像で一度くらいしか共演したことがなかった勝村さんと、ここ最近立て続けにご一緒することがあって。さらに舞台でふたり芝居なんて、これもなにかの縁だなと。あと僕にとって舞台はやらないといけないもので、中でもこれはかなりハードルの高い作品だと思うんです。初めてのふたり芝居でもありますし。ただやるからにはやはり、挑戦しがいのあるものをやりたいと思うんですよね。 ――ちなみに勝村さんと向井さんは、サッカー仲間でもあると伺いました。 勝村 ええ。僕から誘ってはみたものの、向井くんがセンターバックだったってことに驚いて。もっとイケイケの点取り屋だと思っていたので。 向井 いや、全然(笑)。 勝村 昔から僕は、芝居とサッカーってほとんど同じだと思っているんです。で、バックの人ってよく周りが見えているので、芝居もうまい人が多い。まさに向井くんはそういうタイプの役者で、周りが見えているし、NGも出さないんです。 向井 勝村さんこそいつも台詞覚え完璧ですよ。 勝村 それは若いころ、泣きながら覚えたのが染みついているせい(笑)。 向井 (笑) ――ピッチからステージへと舞台を変えたおふたりが、どんなプレイを見せてくれるのか、今から非常に楽しみです。 勝村 向井くんとこんなにちゃんと舞台で共演させていただくのは初めてなので、自分でもどうなるか想像出来ません。ただこのふたりで作り上げる雰囲気みたいなものが自分でも楽しみですし、それをお客様にも楽しんでいただけたらと思います。 向井 勝村さんも僕も、お客様を楽しませたいって気持ちが結構強いタイプだと思うんです。エンターテインメントとしてどう楽しんでもらえるかっていう。稽古場ではそのためのアイデアがどんどん出てくると思うので、その空間に身を委ねてさえもらえれば、今まで見たことのない世界を味わっていただけると思います。 取材・文:野上瑠美子 <公演情報> パルコ・プロデュース2024『ウーマン・イン・ブラック』 原作:スーザン・ヒル 脚色:スティーブン・マラトレット 翻訳:小田島恒志 演出:ロビン・ハーフォード/アントニー・イーデン 出演:向井理 勝村政信 【東京公演】 2024年6月9日(日)~6月30日(日) 会場:PACRO劇場 【大阪公演】 2024年7月5日(金)~2024年7月8日(月) 会場:森ノ宮ピロティホール 【北九州公演】 2024年7月13日(土)・14日(日) 会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール 【愛知公演】 2024年7月19日(金)~7月21日(日) 会場:東海市芸術劇場 大ホール