『シカゴP.D.』シーズン9―特捜班のリーダーの判断は正しかったのか!? 信念が試される時!
大都市シカゴを舞台に、特捜班の刑事たちを描いた警察サスペンスドラマ『シカゴP.D.』。シカゴ警察21分署特捜班のリーダーでありながら、時には一線を超えることもあるベテラン巡査部長ハンク・ボイトと、その仲間の刑事たちの活躍を描いた本シリーズだが、最新作(シーズン9)のDVDレンタルが3月6日、DVD BOXが4月5日にリリースとなる。
現実の社会情勢を反映いたドラマは、リアルでダーク
よくある刑事ドラマでは正義感の強い刑事が颯爽と事件を解決するが、本作はあくまでも"警察"ドラマ。刑事も人間でさまざまな事情を抱えており、しかも"警察"という組織の中で働いているので、組織ならではの問題にも直面する。中でも、特捜班のリーダーであるハンク・ボイトは、犯罪捜査のためなら法律に触れる行動も辞さない、必ずしも正義の味方とは言えない人物。彼の行動を通して、リアルで時にはダークな警察の活動が描かれるのがこのシリーズの魅力に一つ。特にこのシーズン9では、シーズン8のラストにおけるボイトの行動が、さまざまな事件を引き起こしていく。
シーズンを通しての物語と毎回完結する事件、2つのドラマが同時進行
このシリーズは「シーズン全体を通して描かれる物語」と「その回で完結する事件」という、2つのドラマが同時進行する構成。エピソードごとの事件はタイプがさまざまで、観る者を飽きさせない。 シーズンを通して描かれる物語は、シーズン8の最終話でボイトと女性刑事アプトンが関わった出来事が影響する。ボイトは彼の信念に基づいて重大な違法行為に手を染め、アプトンはその時はボイトの判断に従うが、その後それが正しかったのかを思い悩むことになる。そしてその事件をFBIが捜査することになり、ボイトとアプトンは窮地に追い込まれてしまう。FBIの捜査はどこまで真相に迫れるのかというスリルとアプトンはどう決心するのかという心理ドラマがシーズン9の見どころである。 並行して描かれる、1話完結の事件も多彩。第4話『暗い水』で、周囲の住民たちから"死の館"と呼ばれる空き家から聞こえてくる悲鳴の正体は何なのか。第8話『一枚岩の亀裂』で、何者かに父親を殺された高校生姉妹は、なぜ刑事にウソをつくのか。事件の背後にある想像を超えた真実と、思いもよらぬ真犯人が暴かれていく。