地元2校が早実と対戦、新生ユーピーアールスタジアムでこけら落とし、高校野球【宇部】
県高校野球連盟の招待試合が26日、宇部市野球場「ユーピーアールスタジアム」で行われた。同球場改修後のこけら落としで、地元から宇部西と宇部鴻城が出場し、強豪の早稲田実(東京)とそれぞれ対戦。記念すべき第1試合は宇部西が3-10の8回コールド、第2試合は宇部鴻城が1-2で敗れた。 時折雨が降る中、選手たちは新しい芝の感触を確かめながら、懸命に白球を追い掛けた。試合が後半になるにつれ、スタンドには観客が増えていき、長打やクロスプレーに大きな歓声が上がっていた。 初めて人工芝を体感した宇部西の兼崎暖生(あむ)主将は「やりにくさは無かったが、雨の場合はボールが滑りやすいと感じたので気を付けたい」と語った。 市体育協会の川村啓二主任(39)は「前日は激しい雨が降り、以前のグラウンドではすぐに試合を行うことができなかった。人工芝になったことで水はけが良くなった」とメリットを話した。 両試合の前に小学生による始球式があり、第1試合は少年野球恩田クラブの阿部隼士選手(6年)、第2試合は琴芝クラブの永田悠翔選手(5年)が気持ちのこもった投球を披露した。 全面人工芝化は県内の公共球場で初となり、プロ5球団の本拠地でも同じ芝が使用されている。電光掲示板はカラーLED(発光ダイオード)に変わり、視認性が向上。さらに防護マットも新しくなった。