町に幸せを呼ぶ巨大天狗!?暴走する牛鬼!愛媛のちょっと変わった秋祭り
夕方。大勢の人が集まる神社の境内に、牛鬼や神輿が集結。あの長崎天狗も到着しました。太鼓が鳴り響く中、始まったのは…天狗の大回転!「舞い込み」です。 斉藤区長: 「福を舞い込まそうという意味で 舞い込む(回す)」 とにかく回って回って回りまくる天狗。勢い余って、子供が飛ばされるほどの迫力です。
そして天狗の中では… 愛媛の奇祭、愛南秋祭りの長崎天狗。子供たちによって引き継がれるその長ーい鼻で、これからも町に幸せをもたらします。
夜空を焦がさんばかりに燃え盛る炎。そこに現れたのは…ふんどし姿の男たちです。と、次の瞬間!冷たい海へダイブ! 西予市明浜町の高山地区で行われたのは「潮垢離」と呼ばれる行事。毎年秋祭りの前夜に神輿のかき夫らが身を清めるため、何度も何度も海に飛び込みます。 参加者: Q陸は? 「熱いです」 Q海の中は? 「ひやいです」 高山氏子総代長 道山升文さん: 「400年以上続く高山の伝統行事。誇りですね」
人々に長く受け継がれ、独自の進化を遂げる祭り。潮垢離が行われた高山地区のお隣。西予市明浜町の狩浜地区です。海に目をやると…漁船に乗せられ運ばれてきたのは、牛鬼です。
上陸した牛鬼は集落を練り歩き各家庭で厄払い。南予の秋祭りでは良く見る光景です。 しかし… 地元の人: 「観客の人は避けてもらった方がいいと思うけど」 帰省客: 「とにかくみなさん逃げる」 逃げる?
旦那さんが牛鬼のかき夫だというこちらの女性。 「旦那さんお送り出す時に塩を振って行かす。どうぞご無事で」 どうぞご無事で!?
しばらくすると牛鬼が広場に到着。そこに祭りの主役神輿3体もやってきました。 次の瞬間、驚きの光景が!突如として牛鬼が暴れ始めたではありませんか!縦横無尽に動き回り、集まった観客の方へ突進。みんな悲鳴を上げながら必死に逃げ回ります。 そうかと思えば広場の真ん中で勢いよく回転!400キロを超える牛鬼とは思えぬスピードです。 ギリギリのところで衝突を交わす神輿のかき夫たち。しかし今度はそのかき夫めがけて牛鬼が突進します!