ショルツ独首相、2期目出馬へ ピストリウス国防相が不出馬表明
Andreas Rinke Sarah Marsh [ベルリン 21日 ロイター] - 来年2月に予定されるドイツ総選挙を巡り、ピストリウス国防相が与党・社会民主党(SPD)の首相候補に立候補しない意向を表明した。これを受け、ショルツ首相が2期目を目指す見通しとなった。 ピストリウス氏は国民の人気が高く、SPD内では同氏を首相候補に推す声が強まっていた。 ピストリウス氏は21日に投稿した動画で「首相候補に立候補しない意向を党と会派のリーダーに伝えた」と明らかにし、「完全に私自身の決断だ」と述べた。その上で、ショルツ氏について「傑出した首相」で、「おそらくここ数十年で最大の危機を通じて3党連立を率いた」とし、全面的な支持を初めて表明した。 SPD関係者によると、党幹部は25日にショルツ氏の首相候補正式指名を求める見通し。 ただ専門家は、ショルツ氏への信頼感が党内外で低迷していることから、最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)の首相候補であるメルツ党首と比べて不利になるとみている。 世論調査でSPDの支持率は15%前後と2021年総選挙時から10ポイント超低下し、CDUの33%、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」の約18%に次いで3位に低迷している。