借りパク注意!レンタル先で大活躍中のJリーガー10人。環境を変えて輝く男たち
2023シーズンの明治安田生命Jリーグはクライマックスを迎えている。来季に向けての編成や移籍が気になる一方で、他クラブへ期限付き移籍している選手の動向にも目が離せない。今回は、レンタル先で大活躍しているJリーガーを10人ピックアップして紹介する。
MF:井手口陽介(アビスパ福岡) 生年月日:1996年8月23日(27歳) レンタル元:セルティック(スコットランド) 今季リーグ戦成績:24試合0ゴール0アシスト 2021年12月にガンバ大阪からセルティック(スコットランド)へ完全移籍した井手口陽介は、加入3週間後のカップ戦で膝を負傷。その後もアンジェ・ポステコグルー監督(当初)から出場機会を得られず、リーグ戦わずか3試合に出場したのみで、2023年2月に福岡へ期限付き移籍で加入する運びとなった。 開幕直後の負傷もあり本領発揮となったのは、6月の第16節ガンバ大阪戦との古巣対決以降であるが、類稀なる運動量でチームの攻守に幅広く貢献している。同じく今季完全移籍した左利きドリブラー紺野和也や前寛之らとの連携も成熟しており、堅守速攻を司るキーマンとして活躍している。YBCルヴァンカップ優勝も、この中盤のダイナモの活躍なくして成しえなかったと言っていい。 福岡への期限付き移籍は今季終了までだが、セルティックの中盤は競争が激化しており、井手口と同ポジションでプレーする岩田智輝も出場機会を十分に得られていない。かつて日本代表でも活躍した27歳が、生まれ育った福岡に残る可能性はあるのだろうか。
FW: 宮城天(モンティディオ山形) 生年月日:2001年6月2日(22歳) レンタル元:川崎フロンターレ 今季リーグ戦成績:19試合5得点3アシスト 今季初め、V・ファーレン長崎に期限付き移籍した22歳の若きフォワード宮城天。長崎では5月以降、リーグ戦の出場がなく、レンタル先の変更があり、モンテディオ山形に活躍の場を求めた。 山形は、チアゴ・アウベスの一時的離脱や加藤大樹のツエーゲン金沢移籍により、前線が駒不足だった。得意のドリブル突破を武器に攻撃を加速させる宮城は徐々にチームの攻撃のスイッチを押す役割を担うようになっている。 第38節の栃木SC戦では、完璧なコントロールシュートを決め、2-0の快勝に大きく貢献するなど、J2リーグ上位進出の一翼を担っている。レンタル元の川崎フロンターレの次世代エースとの呼び声も高く、山形で成長する22歳の若きFWは、両チームから引っ張りだこになることが必至だ。