忘年会やクリパの季節。マナーの基本ができていなくて相手をムッとさせているかも?自分が幹事になったとき&招待されたときに気をつけたい【パーティー心得】
実は、ホスト側は『会話』も準備しておきます
主催者として、当日までの体調を整えておくことは大切ですが、案外、準備で忘れがちなことに、『会話の内容』があります。ゲストの方々と、さまざまな方と会話を楽しむために、前日には、一人ひとりの顔を思い浮かべて「この方にはこの話をすれば喜ばれるかしら?」といった、会話を準備しておきます。 もし、ひとりでいるゲストを見つけたときは積極的に話しかけるといったように、全体を見てまわりの方に心配りも必要です。 パーティーは食事を楽しみ、会話を楽しむ場所であるということを忘れずに。 ただし、食事中にNGな話題も存在します。一般的に公共の場でNGとされる話題は3点あります。1.政治、2.宗教、3.スポーツです。他にも論争になるかもしれない話題は注意が必要です。そして自慢話やネガティブな話題、悪口、噂話、愚痴などもよくありません。 食事を楽しみ、会話を楽しむ基本を思い出してください。自分の自慢や人の悪口ではなく、相手の良いところを見つけて褒めるとよいです。良い言葉は会場内の雰囲気(空気)を良くします。
ゲストの服装がカジュアルだったりきちんとしていたりバラバラにならないように
まず、パーティーのホストはお招きする側としての服装はシンプルで上品であることが原則になるでしょう。カジュアルすぎたり、華美になりすぎたりしないように気をつけましょう。 レストランなど自宅以外の会場で行うバーティーの場合、足元はミュールやブーツでなく、パンプスを選びましょう。足元は意外とよく見られているので、ヒールが傷んでいないかなど、しっかりチェックしておくことも大切です。 アクセサリーはパールネックスレスなどが控えめ、かつエレガントです。 インパクトの強い指輪や、一目で高級ブランド品だとわかるような時計は、ホストとしてはふさわしくありません。どのような服装でどのようなアクセサリーを身につけるのか等の全てが、主催者のマナーであることはもちろん、他のゲストの方々への思いやりとなります。
小さなパーティーでもゲストはドレスコードがあったほうがいい
通常、ホスト側はパーティーの招待状やご案内の中にドレスコードを記載します。ドレスコードについては、お召し物のスタイルだけではなく、パーティーのテーマカラーを決めて、例えば「赤い物を身につける」というドレスコードもあります。 また出席者は、案内されたドレスコードを厳守しますが、もしドレスコードについてわからない場合には自分勝手に考えずに、主催者に確認をしましょう。 つづきの【後編】では、パーティー会場で名刺を渡してもOK? ゲストから手土産をいただいたらどうしたらいい?…などについてお伺いします。
エディター・ライター/(一社)日本プロトコール&マナーズ協会理事 高谷治美