スーパー進学校・桐朋に現れた逸材・森井翔太郎! 千賀クラスのフォークを投げ、通算20本塁打以上の強打者は高卒プロ入りを目指す!
24年度のドラフト候補に異色の選手がいる。それが桐朋の森井 翔太郎内野手(2年)だ。桐朋は東大進学者も多く、都内でもトップクラスの進学校として知られる男子校だが、森井は183センチ82キロの体格から高校通算本塁打20本以上を放っている。投げても145キロ、落差抜群のフォークを操る。スカウトから注目されており、高卒プロを目指している。 【動画】森井のプレーシーンも!24年の高校野球を沸かせる逸材を一挙紹介!
「進学校も、強豪校も関係ない」
「森井はいいぞ」という球界関係者の声を聞いて、昨年3月、東京都一次予選を取材するために桐朋のグラウンドに足を運んだ。 すぐに森井の姿はわかった。 サードを守っていた森井は軽快なステップで、強烈なスローイングを見せていた。打っても都立光丘戦でライトのフェンスを越える本塁打を放った。さらに投げては最速143キロをマークし、1回無失点の好リリーフを見せた。 投・打・守のすべてで高いパフォーマンス。すぐに森井に話を聞いた。その時、印象に残ったのは強烈な高卒プロ志望だった。 「プロに進むのに、自分は進学校も、強豪校も関係ないと思っています。あくまで自分がどれだけアピールできるかが大事だと思っています」 その野球人生を振り返る。森井は府中市出身で、桐朋小に通い、1年生から野球を始めた。 「僕の近所に1歳上に野球をやっている友達がいて、その友達の影響で野球を始めました」 最初は軟式だったが、武蔵府中リトルに所属し、硬式野球をプレー。投手としては2番手だった。 小学校6年の時に母親からライオンズjrの話を聞き、セレクションに応募する。 「武蔵府中もレベルが高いチームでしたが、僕ももっとレベルが高いチームでやりたかったので、応募しました。実際に選ばれて嬉しかったですね」 ジュニアトーナメントに出場して、日本ハムの前本拠地だった札幌ドームでプレーした。 「当時は控えだったんですけど、やはり球場は大きかったなと思っています」 桐朋中では軟式野球部に所属。強打者として活躍していたが、インパクトが強すぎて打った時に軟球が潰れてしまうことがあった。 「個人的には軟式の対応には苦労していたからだと思います。ずっと硬式で打っていて、硬式の打ち方が染み付いていたんです。だから潰れてしまったのかなと」 だから軟式では通算3本塁打。投手として制球力が悪く、あまり投げていない。強豪校からの誘いがなく、森井はそのまま桐朋高に進む。