ドジャース・フリーマン 実はろっ骨も骨折していた…父の欠場勧告にも「絶対にやめないよ」
MLBのワールドシリーズ(WS)はドジャースがヤンキースを4勝1敗で破り、4年ぶりの優勝を飾った。 【画像】フリーマン夫婦の2ショット 今年のWSで最も輝きを放ったのはドジャースのフレディ・フリーマン内野手(35)だった。第1戦に放ったWS史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打を含む4戦連発、WSのタイ記録となる12打点をマークし、文句なしのMVPに輝いた。そのフリーマンはシーズン終盤の9月末に右足首をねん挫。ポストシーズンで欠場したこともあったが、優勝から一夜明けた31日(日本時間11月1日)に別の重傷を負っていたことが明らかにされた。 米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、フリーマンがさらなる悲劇に見舞われたのは10月4日。足首の負傷について報道陣に「プレーできる」と話した後、ドジャー・スタジアム内の打撃練習場に向かった。バットを振るうち脇腹に違和感を覚えていたそうだが、その13スイング目で全身に激痛が走ったという。床に倒れ込んだフリーマンは呼吸が乱れたまま立ち上がれず、MRI検査を受けた結果「第6ろっ骨ろく軟骨の骨折」と判明した。同記者によると「通常は選手が何か月も離脱するケガ」だったという。 足首に加えてろっ骨骨折のダブルパンチ…。それでもフリーマンは頑なにチームを離れることを拒否。同記者によれば、過酷な状況を知ったフリーマンの父・フレッドさんが「フレディ、これはやる価値がない。君が野球を愛していることは知っている。私も野球が好きだ。でも、君が経験していることはやる価値がない」と諭したというが、本人は「パパ、僕は絶対にやめないよ」と話したという。 もはやプレーしていただけでも不思議な状態だが、桁外れの精神力とWS優勝への執念があってこその悲願達成だった。
東スポWEB