熊本市電初の3両編成車両、24日に運行開始 定員1・5倍、輸送力強化に期待
熊本市電で初めてとなる3両編成の新型車両が24日に運行を始める。大西一史市長が8日の定例記者会見で発表した。現行の1~2両編成の平均1・5倍の定員で今回は2編成を導入。朝夕ラッシュ時の乗客積み残しの解消など輸送力の強化が期待される。 新型車両は熊本城をイメージした黒と白のデザインが特徴。全長21メートル、定員112人で、市交通局によると、定員や車両の長さは九州の路面電車の中で最大という。車内は車いすやベビーカーの専用スペース、乗降口に手動で展開できるスロープを設けるなど、バリアフリーに対応している。 大西市長は会見で「低床電車でベビーカーや高齢者も乗りやすい。輸送力も高まるので積み残しの解消も期待している」と述べた。来年度以降も1、2編成ずつ増やす計画だ。 市交通局は新型車両導入に合わせて24日から、新型を含む低床電車の運行を現在の4編成態勢から5編成態勢に増やし、運行時刻も変更する。11日から市交通局ホームページや各電停に掲示する。(山下雅文)