小池百合子はもう政界から引退しなさい…! 嘘にまみれたポピュリストは、東京都のみならず、日本国をも破綻させる
小池都知事の学歴詐称疑惑が、元側近の暴露記事によって、また再燃している。この問題では、私は小池に40年以上騙されてきており、個人的にも不愉快であるが、そんな個人的感情は別として、彼女がこれから日本の国益を大きく損なう危険性があることを警告しておきたいーー。 【写真】「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する
なぜ成績証明書を公表できないのか
告発記事を4月10日発売の『文藝春秋』に掲載したのは、小池が特別顧問を務める「都民ファーストの会」で政務調査会事務総長だった小島敏郎弁護士である。2020年5月下旬に学歴詐称問題が持ち上がったとき、小島は、苦慮した小池から相談を受け、「カイロ大学から声明文を出してもらえばよい」と提案したという。 それを受けて、6月に小池から依頼された元ジャーナリストが小池の卒業を証明する文案を作成し、3日後にそれとほぼ同じ内容の声明がエジプト大使館のフェイスブックに掲載されたという。その効果は絶大で、学歴詐詐称疑惑は沈静化し、7月の都知事選で小池は圧勝した。 小島は、「カイロ大学を卒業していないことについて相当な理由があると判断した。自分は偽装工作に加担してしまったのではないか」と述べている。 これに対して、小池は、4月12日の定例会見で、「卒業証書や卒業証明書は公にし、記者会見や都議会などでも説明してきている。選挙のたびに記事が出るのは残念だ」と反論した。 しかし、その卒業証書などが正式に発行されたものではなく、エジプトの大学事情に詳しい論者が指摘するように捏造されたものであれば、問題は解決されない。エジプトでは、証明書類の偽造は日常茶飯事だという。 まともな国のまともな大学なら、卒業証書も成績表もすべて完全な形で残っているはずである。私は、1967年6月30日(東大紛争のため、卒業が3ヵ月遅れた)に東大法学部を卒業しているが、手元に卒業証書も、全学期の科目別成績表もある。コピーではなく、いつでも1枚しかない現物を見せることができる。 カイロ大学文学部社会学科卒というのなら、どのような科目を、どのような成績(日本では、優・良・可・不可)で学習し、何単位取得したかを明確に記された成績表があるはずで、それを公にする必要がある。彼女には、それができない。 小池は、どのような科目を履修し、どのような知識を獲得し、どのような成績評価を得たのか。また、同期のエジプト人の学友は一人もいないのか。 彼女は、詳細は語らず、後述するように、先生から「非常に良い成績だったと言われた」としか言わない。詳細は言えないというのは、本当に学業を終了して大学を卒業したどうかは分からないということである。