「演歌歌手がやっていないことを成し遂げたい」 辰巳ゆうとスペシャルコンサートが初放送
デビュー7年目の演歌歌手・辰巳ゆうとが今夏に開催したスペシャルコンサートツアーの模様を、CS歌謡ポップスチャンネルが26日(土)午後4時から放送する。最新ヒット曲「迷宮のマリア」を引っ提げたツアーは東京、愛知、大阪、福岡の全国4カ所で開催。番組では東京・渋谷の「LINE CUBE SHIBUYA」で行われた初日公演の模様を伝える。同コンサートのテレビ初放送に向け、辰巳が楽曲やツアーに込めた思いなどを語った。 【写真】シルバーのジャケットに赤いマントの派手な衣装でステージに立つ辰巳ゆうと ■不安もあった「迷宮のマリア」 今年5月にリリースした8枚目のシングル「迷宮のマリア」はサビが印象的な楽曲。ロングヒットで新たな代表曲に成長してきている。 「曲調も演歌とは違うロック調で、正直お客さんの反応に不安もありました。でも、いざ歌ってみたら、皆さんも手拍子をしてノリノリで聴いてくれるし、コール&レスポンスも盛り上がる。『マリア』を聞いてファンになってくださった方も多く、これから忘年会シーズンに向けて、名前の部分を誰かに替えて歌ったりして、盛り上がっていただきたいと思います」 例年の全国ツアーでは和太鼓やサックスなど新たなことに挑戦してきたが、今回はそれを封印する。 「お芝居やバラエティー的なことにも挑戦する中で、改めて自分とは何なのかと考えて。自分の軸は歌なんだよというのを見せていきたい。だから歌一本でいくのが今年のツアーのコンセプトです」 「迷宮のマリア」のカップリングは発売予定のものも含めた6曲とも、同曲と同じ松井五郎や売野雅勇が作詞をしている。ともに1980年代に中森明菜や安全地帯、荻野目洋子らを手掛けたヒットメーカーだ。 「松井先生は等身大の僕が歌いやすい詞を書いてくださっていて、『僕はこう見えてるのか』と思うとともに、先生からの『こういう大人になれよ、初心を忘れちゃいけないよ』というメッセージも感じます。売野先生は映画のワンシーンを切り取るような詞で、1曲ずつ別のドラマを見ているよう。それも全てを語らずに終わるので、続きはどうなったのだろうと想像が膨らみますね」 その中で気になるのが「君と生きたかった」にある「純情すぎた罰だったのか」という歌詞。辰巳といえばデビュー曲が「下町純情」、2曲目が「おとこの純情」と〝純情〟がキーワードだった。