【MLB】パドレス・アライズがマルチ安打で打率.303に ドジャース・大谷を抜いて打率トップに浮上
日本時間8月9日、パドレスはパイレーツを7対6で破り、3連戦のスイープを達成したが、その試合で9回表に逆転に成功したあと、貴重な追加点となるタイムリー二塁打を放ったのがルイス・アライズだ。「1番・一塁」でスタメン出場したアライズは、5回表の第3打席でセンターへのヒット、9回表の第5打席で右中間を破るタイムリー二塁打を放ち、5打数2安打1打点をマーク。シーズン通算の打率は.302から.303へアップした。この結果、アライズは打率.302の大谷翔平(ドジャース)を抜き、打率リーグトップに浮上している。 【動画】パドレスのルイス・アライズがタイムリー二塁打を放つ 今季のナ・リーグの首位打者争いはかなりレベルが低くなっており、規定打席以上の3割打者は現時点でアライズと大谷の2人だけ。ア・リーグでは「投手の年」と呼ばれる1968年にカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)が打率.301で首位打者のタイトルを手にした例があるが、ナ・リーグ首位打者の史上最低打率は1988年のトニー・グウィン(パドレス)が記録した.313であり、今季のナ・リーグはその記録を塗り替える可能性がある。徐々に打率を落としている大谷にまだ首位打者のチャンスが残っているのも周りの打者の打率がなかなか上がっていないからだ。 アライズはツインズ時代の2022年に打率.316、マーリンズでプレーした昨季は打率.354で2年連続首位打者に輝いている実力者。異なるリーグで2年連続首位打者は史上初の快挙だった。今季は3年連続の首位打者を狙っており、もし異なる3チームで3年連続首位打者に輝けば、これも史上初の快挙ということになる。メジャー通算打率.321をマークしているアライズに対し、大谷は昨季の打率.304がキャリア唯一のシーズン打率3割。首位打者争いは実績と経験の差でアライズに分がありそうだが、大谷が首位打者争いの「本命」であるアライズにどこまで食らいついていけるか注目したい。