札幌・路面電車 運転士不在で交差点侵入 立ったときハンドル接触?厚着で接触に気づかず?
札幌市で2023年12月、運転士が乗っていない状態で路面電車が交差点に侵入した重大インシデントで、国の運輸安全委員会は、運転士が車両から降りる際に、ブレーキハンドルに接触した可能性が高いとする調査報告書を公表しました。 この問題は2023年12月、札幌市の「中島公園通停留場」に止まっていた路面電車が、運転士が乗っていない状態で動き出し、赤信号の交差点に進入したものです。 電車には乗客21人が乗っていましたが、けがはありませんでした。 国の運輸安全委員会がきょう(2024年9月26日)公表した調査報告書によると、当時運転士は停留所に設置された連絡電話を使用するため電車から降りた際に、運転士の防寒着がブレーキハンドルに接触し、車両が動き出したとみられることが明らかになりました。 運転士が、ブレーキハンドルに接触したことに気づかなかったのは、制服の上にコートを着ていて厚着だったためと見られます。 この問題を受けて札幌市交通局は、今年度中にすべての車両に自動ブレーキを設置するなど、再発防止に努めるとしています。