J1、C大阪がレオセアラの5戦連発で暫定首位に浮上
明治安田J1第10節第1日(27日、C大阪2-2横浜M、ヨドコウ)2度リードを許しながら、FWレオセアラの2ゴールで追いついたC大阪が勝ち点を19に伸ばし、暫定首位に立った。古巣相手に本領を発揮したレオセアラは5試合連続得点で、今季の通算ゴール数を8とした。 0-1の前半追加タイムに田中のクロスを頭で合わせて同点とすると、1-2の後半23分にもルーカスフェルナンデスのFKからヘディングシュートをゴール右隅に決め、試合を振り出しに戻した。 「昨年までだったら、先制されて自滅しかねない状況だったが、2度追いついたところにチームの大きな成長を感じる。非常に大きな勝ち点1を取れたと思っている」と小菊監督。1点目のゴールを奪う直前に、PKを外していたレオセアラは「外したのは人生で初めて。決めていれば勝ち点3を取れたかもしれない」と反省の言葉を口にしつつ「大事な試合なので頭を冷静に保つようにした。サポーターが常に後押ししてくれているし、自分が見せられるところは見せたいし、守備でもボールを追いかけるところは追いかけたい」とフォア・ザ・チームの気持ちを口にした。 シーズンを通しても、前節の名古屋戦で今季初黒星を喫したが、すぐに切り替えて横浜Mと引き分け。クラブ設立30周年の節目の今季、悲願のタイトルを狙うC大阪にはマイナスを引きずらない反発力がある。 ◇ 前半途中にはC大阪のゴール裏席で応援していた観客が意識を失って倒れ、試合がしばらく中断するアクシデントがあった。 観客からの声で気付いたGK金鎮鉉が伝え、主審が試合を止めた。C大阪によると、この観客は担架で運び出され、病院に搬送された。搬送時には意識があったという。