<衆院選2024>東京24区 “裏金非公認”の前職に新人5人が挑む
10月27日に投開票を迎える衆議院選挙について、TOKYO MXは東京都内の注目選挙区の選挙戦を連日お伝えしています。今回は八王子市の一部を選挙区とする「東京24区」です。東京24区には届け出順に参政党の新人・與倉さゆりさん(40)、立憲民主党の新人・有田芳生さん(72)、無所属の新人・畑尻文夫さん(69)、国民民主党の新人・浦川祐輔さん(31)、日本維新の会の新人・佐藤由美さん(52)、無所属の前職・萩生田光一さん(61)の6人が立候補しています。“裏金問題”で自民党から非公認となった前職に対し、新人5人が挑む構図です。 前衆院議員の萩生田光一さんは政治資金収支報告書に2728万円の不記載が発覚し、自民党から役職停止の処分を受け、今回の選挙は非公認となりました。街頭演説ではこれまで6期務めた実績を掲げつつ「初心に返って仕事をする」と、信頼回復を訴えています。萩生田さんは「連日、大変な批判をいただいている。元々の原因は私にあるから甘んじて受けなくてはいけない。しかし、批判の先に八王子の将来も日本の明るい未来もない」と訴え「私は政治家としてしっかり政策を前に進めることで、皆さんの信頼をもう一度いただける、そんな努力をしていきたい」と支持を呼びかけています。 立憲民主党・新人の有田芳生さんはジャーナリストとして統一教会などの問題に取り組んだ経歴を掲げていて、裏金問題が選挙の争点だと声を強めています。有田さんは「働く人たちは苦労して賃金が上がらない、しかし一部の特権政治家たちは裏金を蓄え込んできた。そんな政治を今度の総選挙で変えようではありませんか」と呼びかけます。共産党と市民団体らによる事実上の「野党共闘」体制で、前職を破ると意気込みます。有田さんは「いろいろな努力をしたから新しい八王子モデルで勝利できた、というような成功パターンを作りたい」と話し、支持拡大を狙います。 日本維新の会・新人の佐藤由美さんは市民が参加しやすい政治への変革を求めていて、金権政治の打破が必要だと唱えています。佐藤さんは「古い政治と決別して新しい社会をつくっていく」と訴え「今の国会は全く機能していないと思うので、皆さん一人一人の事業、なりわい、生活を支えるために必要な制度・政策に転換していくことに全力を挙げる」とコメントしています。 国民民主党・新人の浦川祐輔さんは企業への支援による賃上げの実現を目指し、裏金問題と政策は切り離して考えるべきだと主張しています。浦川さんは「萩生田氏がやってきたことのうち、良いことと悪いことをきちんと明確にして、良いことを進めていきましょう」と訴え「中小企業・大企業の皆さんと一緒に前に進むことを八王子に還元できたら」と話しています。 参政党・新人の與倉さゆりさんは減税による生活向上を訴え、裏金問題は選挙の争点ではないと強調しています。與倉さんは「現場の気持ち・状況・環境、今の政治家に分かるでしょうか」と訴え「裏金、裏金と言っていても何も国民の生活は変わらない。まず国民の生活、減税をしなければ豊かにならない」と話します。 無所属・新人の畑尻文夫さんは腐敗政治を撤廃すると訴え、前職への批判を強めます。畑尻さんは「八王子の24区、腐敗・堕落した萩生田氏を必ず政界から追放します」と演説しました。また、畑尻さんはイギリスの議会を研究した経験から「日本の腐敗政治を自分なら直せる」と訴えています。 ■衆院選・東京24区(八王子市の一部)立候補者(届け出順・敬称略) 與倉さゆり(40)参政・新 有田芳生(72)立民・新 畑尻文夫(69)無所属・新 浦川祐輔(31)国民・新 佐藤由美(52)維新・新 萩生田光一(61)無所属・前