「同じ穴のムジナ」大阪で「維新」候補敗北…“パワハラ” 兵庫県知事問題で完全失墜、吉村維新の限界とは
維新旋風もついに終わりかーー。 任期満了にともない、25日に投開票があった大阪府箕面市長選で、無所属新人の原田亨元府議が、「大阪維新の会」現職の上島一彦市長らを破り初当選した。 【写真あり】今回落選した上島一彦氏 大阪府内で同党所属の現職市長が落選するのは初めて。また、国政政党「日本維新の会」の藤田文武幹事長の選挙区が含まれる大東市長選でも無所属候補に公認候補が敗れており、維新の “後退” が改めて浮き彫りになっている。府担当の大手紙記者がこう明かす。 「維新は、府議やほかの府内自治体の市議も動員した、いつもながらの総力戦でした。終盤は吉村府知事も連日のように箕面入りし、午後はほとんど上島市長の選挙応援に費やしていました。 しかし、もてはやされるばかりだった以前とは違い、聴衆からは、『(大阪・関西)万博はどうなっている』『兵庫県知事をどうにかしろ』といった、具体的な批判が多く寄せられていましたね」 実際、X上では、特に「斎藤元彦・兵庫県知事」問題への風当たりが強い。 《兵庫の問題があるから勝てない》 《維新の斎藤知事も維新の上島市長も同じ穴のムジナ》 ただ、今回は上島市長の資質にも問題があったようだ。前出の記者がこう続けた。 「やはり、6月の市議会で、万博の安全性に疑問を呈した市議に対し、『万博に行くなよ、出入り禁止や』とパワハラのような発言をおこなったことが尾を引きました。吉村府知事も同じような発言をしましたが、撤回、陳謝しています。 上島市長は落選が現実的になってきた終盤になって撤回まではしましたが、『本心ですから、謝罪はしません』と開き直り、かえって市民を呆れさせました。いずれにせよ、維新の勢いが復活する兆しはまったくありませんね」 維新に残された起爆剤は、大阪万博の大成功ぐらいだろうか。